
名古屋市16区を徹底比較|地価水準で選ぶエリアガイド
名古屋市の地価は、区によって10倍以上の差があります
「名古屋市内で家を買いたいけれど、どの区がいいのか分からない」
マイホーム探しを始めたばかりの方から、よくいただくご相談です。
名古屋市は16の区で構成されていますが、区によって地価水準がまったく違います。
住宅地の平均地価(2026年)
最も高い中区 125万3,000円/㎡
最も低い港区 12万2,600円/㎡
その差、およそ10倍
同じ名古屋市内でも、予算3,000万円で買える土地の広さがまったく変わります。
このページでは、名古屋で15年間、宅地建物取引士として現場に立ってきた立場から、16区それぞれの地価水準と価格傾向を整理します。各区の詳しい住環境や、実際の物件へのリンクもまとめました。
このページでわかること
・16区の住宅地の平均地価と順位
・区ごとの価格傾向と特徴
・予算別に狙えるエリア
・地価と実際の物件価格の違い
・各区のマンション・戸建て・土地を探せるリンク
名古屋市16区の地価ランキング【2026年】
住宅地の平均地価を、高い順に並べました。
| 順位 | 区 | 1㎡あたり | 坪単価(目安) |
|---|---|---|---|
| 1位 | 中区 | 1,253,000円 | 約414.2万円 |
| 2位 | 東区 | 594,000円 | 約196.4万円 |
| 3位 | 昭和区 | 329,600円 | 約109.0万円 |
| 4位 | 千種区 | 309,900円 | 約102.4万円 |
| 5位 | 熱田区 | 280,440円 | 約92.7万円 |
| 6位 | 瑞穂区 | 279,300円 | 約92.3万円 |
| 7位 | 名東区 | 241,300円 | 約79.8万円 |
| 8位 | 中村区 | 218,100円 | 約72.1万円 |
| 9位 | 西区 | 202,600円 | 約67.0万円 |
| 10位 | 天白区 | 197,200円 | 約65.2万円 |
| 11位 | 北区 | 183,600円 | 約60.7万円 |
| 12位 | 緑区 | 171,600円 | 約56.7万円 |
| 13位 | 南区 | 166,200円 | 約54.9万円 |
| 14位 | 中川区 | 150,100円 | 約49.6万円 |
| 15位 | 守山区 | 140,300円 | 約46.4万円 |
| 16位 | 港区 | 122,600円 | 約40.5万円 |
出典:国土交通省「令和8年地価公示」(住宅地の区別平均)。坪単価は1㎡=約0.3025坪として換算した目安です。
2026年は全16区で地価が上昇しました。名古屋市全体では住宅地が前年比+3.1%、商業地が+4.5%です。
ただし上昇率は2年連続で縮小しており、上げ幅は緩やかになっています。
この表を見ると、1位の中区と16位の港区で10倍以上の開きがあることが分かります。
ただし中区は住宅地の標準地の地点構成による影響も大きいため、区平均がそのまま一般的な住宅価格を表すわけではありません。実際の住まい探しでは、個別地点の地価や実際の売出価格もあわせて確認する必要があります。
「高い区」より「下がりにくい区」を見る
地価ランキングは現在の水準を示すものです。住まいを買うなら、もう一つ確認しておきたい視点があります。
そのエリアは、今後も価値を保ちやすいか。
地価が高い区が、必ずしも下がりにくいわけではありません。逆に地価が中位でも、需要が安定していて値崩れしにくいエリアがあります。将来の売却や住み替えを考えるなら、この視点が重要になります。
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【2024〜2026年最新】名古屋市で地価が下がりにくいエリアはどこ?
3年分の地価データから、上昇が続いているエリアと、変動が小さく安定しているエリアを分析しています。「今いくらか」ではなく「10年後どうか」を考えたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
記事を読む →地価水準で見る4つのグループ
16区を地価帯で分けると、おおよそ4つに整理できます。
| グループ | 地価の目安 | 該当する区 |
|---|---|---|
| 都心プレミア | 50万円/㎡以上 | 中区・東区 |
| 高価格帯 | 25〜35万円/㎡ | 昭和区・千種区・熱田区・瑞穂区 |
| 中価格帯 | 18〜25万円/㎡ | 名東区・中村区・西区・天白区・北区 |
| 比較的抑えめ | 12〜18万円/㎡ | 緑区・南区・中川区・守山区・港区 |
同じ予算でも、買える広さが変わります
仮に土地に2,000万円をかけられるとします。単純計算では、次のようになります。
| 区 | 2,000万円で買える広さ(目安) |
|---|---|
| 昭和区(32.9万円/㎡) | 約60㎡(約18坪) |
| 名東区(24.1万円/㎡) | 約83㎡(約25坪) |
| 天白区(19.7万円/㎡) | 約101㎡(約31坪) |
| 緑区(17.1万円/㎡) | 約117㎡(約35坪) |
| 港区(12.2万円/㎡) | 約164㎡(約49坪) |
※区の平均地価による単純計算です。実際の土地価格は、駅距離・形状・接道・用途地域によって大きく変わります。
同じ2,000万円でも、昭和区の18坪と港区の49坪では、建てられる家がまったく違います。
「どの区で買うか」は、間取りや駐車場の台数まで左右するということです。
中心エリア|中区・東区

名古屋市の中心部を構成する2区です。栄・大須・名古屋城を擁する中区と、白壁の高級住宅街と基幹バスで栄・名駅へ直通できる東区。都市生活と文教エリアが共存しています。
地価水準は市内で突出しており、住宅地の平均で中区125万3,000円/㎡、東区59万4,000円/㎡。3位の昭和区(32万9,600円/㎡)と比べても大きな開きがあります。
両区ともマンションの選択肢が多く、特に中区ではマンションが住まい探しの中心になります。東区には白壁・徳川など戸建住宅地もありますが、価格帯は高めです。広さより立地を優先する方、通勤時間を短くしたい方に選ばれるエリアです。
中区市内1位
住宅地の平均地価 1,253,000円/㎡
坪単価の目安 約414.2万円/坪
栄・大須・矢場町・久屋大通など、名古屋を代表する商業エリアが集まります。住宅地の地価は市内トップの125万3,000円/㎡で、2位の東区の2倍以上です。
マンションが中心で、戸建てや土地の流通は限られます。単身・DINKS向けのコンパクトな住戸が多く、都心生活を優先する方に向いたエリアです。ファミリー向けの広い住戸を探すと、選択肢と価格の両面でハードルが上がります。
こんな方におすすめ
都心での生活を最優先したい方/単身・DINKS/車を持たない生活を考えている方。一方、広さや駐車場を重視するファミリー層には向きにくいエリアです。
東区市内2位
住宅地の平均地価 594,000円/㎡
坪単価の目安 約196.4万円/坪
泉・白壁・徳川・大曽根など、性格の異なるエリアが混在します。住宅地は59万4,000円/㎡で市内2位。栄・名古屋駅への近さが価格に反映されています。
「文化のみち」と呼ばれる白壁・主税町周辺は、歴史ある街並みが残る住宅地です。都心アクセスと住環境を両立したい層に検討されます。マンションが中心ですが、住宅地としての需要も根強いエリアです。
こんな方におすすめ
都心アクセスと落ち着いた住環境を両立したい方/DINKS〜ファミリー/基幹バスや地下鉄で通勤したい方。予算に余裕があり、資産性も意識する層に向いています。
東エリア|昭和区・千種区・瑞穂区・名東区

名古屋東部に広がる文教地区です。南山・中京大学が集まる昭和区八事、東山線沿線の覚王山・本山・星ヶ丘(千種区)、落ち着いた住宅地が広がる瑞穂区、区画整理された住宅地が続く名東区。名古屋市内でも、子育て世帯から人気の高いエリアが集まっています。
地価は昭和区32万9,600円/㎡(3位)、千種区30万9,900円/㎡(4位)、瑞穂区27万9,300円/㎡(6位)、名東区24万1,300円/㎡(7位)と、市内でも上位に集中しています。
共通するのは緑豊かな丘陵地という地形です。住環境の良さにつながる一方、坂道が多いエリアも含まれます。駅までの実際の歩きやすさは、現地で確認したいところです。
昭和区市内3位
住宅地の平均地価 329,600円/㎡
坪単価の目安 約109.0万円/坪
八事・いりなか・広路など、住宅地としての評価が高いエリアです。32万9,600円/㎡で市内3位。名古屋東部の主要住宅地の中でも高い地価水準です。
南山・中京大学が集まる文教地区で、教育環境を重視する層に人気があります。ただし坂の多い地形でもあるため、駅までの実際の歩きやすさは現地で確認したいところです。
こんな方におすすめ
教育環境を最優先するファミリー層/学区にこだわりがある方/落ち着いた住宅地を求める方。ただし坂道が多いため、ベビーカーや自転車の利用が多い方は現地確認をおすすめします。
千種区市内4位
住宅地の平均地価 309,900円/㎡
坪単価の目安 約102.4万円/坪
覚王山・本山・星ヶ丘など、東山線沿線の人気エリアを擁します。30万9,900円/㎡で市内4位。2026年は前年比+3.93%と上昇しました。
今池周辺の都市型エリアと、覚王山・本山の住宅地では性格がまったく異なります。同じ千種区でも駅によって相場が変わるため、区単位ではなく駅・町丁目で見る必要があります。
こんな方におすすめ
東山線での通勤利便性と住環境を両立したい方/教育環境を重視するファミリー/今池周辺なら単身・DINKSにも。駅によって相場も雰囲気も違うため、複数の駅を見比べる価値があります。
瑞穂区市内6位
住宅地の平均地価 279,300円/㎡
坪単価の目安 約92.3万円/坪
桜通線・名城線が通り、落ち着いた住宅地が広がります。27万9,300円/㎡で市内6位です。
区画の整った住宅地が多く、戸建て・土地の需要が比較的強いエリアです。汐路・陽明といったエリアは住宅地としての評価が高く、東部の丘陵地と桜通線沿線では住環境が異なります。
こんな方におすすめ
戸建てや土地を探しているファミリー層/落ち着いた住環境を求める方/区画の整った土地を希望する方。桜通線・名城線の両方が使えるエリアもあり、通勤先の選択肢が広がります。
名東区市内7位
住宅地の平均地価 241,300円/㎡
坪単価の目安 約79.8万円/坪
東山線が東西を貫き、一社・上社・本郷・藤が丘が主要駅です。24万1,300円/㎡で市内7位。
区画整理された住宅地が多く、土地の形状が整っている物件が比較的多いエリアです。東山線で栄・名駅へ直通できるため、通勤利便性と住環境を両立したいファミリー層に人気があります。
こんな方におすすめ
広さと通勤利便性のバランスを求めるファミリー層/転勤で名古屋に来られた方/東山線沿線を希望する方。区画整理された住宅地が多く、土地の形が整っている点も選ばれる理由です。
西エリア|中村区・西区

名古屋駅を中心とした西側エリアです。両区とも、区内で街の性格が大きく変わるという共通点があります。
中村区は名古屋駅を擁し、駅東の再開発エリアは投資・単身向け、駅西・中村公園・岩塚の住宅街はファミリー向けと、性格が一変します。西区は庄内川を境に、北の上小田井(ファミリータウン)と南の名駅近接エリア(単身向け)に分かれます。
地価は中村区21万8,100円/㎡(8位)、西区20万2,600円/㎡(9位)。ただしこれは区全体の平均です。名駅周辺と郊外部では水準がまったく違うため、区の平均で判断すると実態を見誤ります。
中村区市内8位
住宅地の平均地価 218,100円/㎡
坪単価の目安 約72.1万円/坪
名古屋駅を擁する区です。住宅地は21万8,100円/㎡で市内8位ですが、これは区全体の平均。名駅周辺と中村公園以西では水準がまったく違います。
2026年は名駅南5丁目の商業地が市内トップの13.8%上昇を記録しました。名駅周辺は投資・単身需要、中村公園・岩塚周辺は戸建て・ファミリー需要と、同じ区で買い手がまったく異なります。
こんな方におすすめ
名古屋駅を使う方/投資用マンションを探している方(駅周辺)/価格を抑えつつ市内中心部に近い場所を探すファミリー層(中村公園以西)。どのエリアを選ぶかで判断軸が変わります。
西区市内9位
住宅地の平均地価 202,600円/㎡
坪単価の目安 約67.0万円/坪
20万2,600円/㎡で市内9位。庄内川を境に、街の性格が変わる区です。
那古野など名駅至近エリアはマンション・投資需要、上小田井周辺は戸建て・ファミリー需要です。「西区の平均」で判断すると実態を見誤ります。mozoや庄内緑地公園に近い北側は、子育て世帯に検討されるエリアです。
こんな方におすすめ
名駅へのアクセスを重視する方(南側)/mozoや庄内緑地公園を日常使いしたいファミリー層(北側)。庄内川の南北で条件が違うため、まずどちら側かを決めるところから始めてください。
南エリア|熱田区・南区

熱田神宮と笠寺観音という2つの歴史スポットを擁するエリアです。旧東海道の街道情緒が残りながら、名鉄・JRで名古屋駅へ短時間でアクセスできる利便性も備えています。
熱田区は金山という市内有数の交通結節点を含み、地価は28万440円/㎡(5位)。区の面積が小さいため、平均が押し上げられています。南区は16万6,200円/㎡(13位)と、価格を抑えつつ鉄道アクセスを確保できます。
両区とも複数路線が使える点が強みです。一方で低地を含むエリアがあるため、浸水想定の確認は行っておきたいところです。
熱田区市内5位
住宅地の平均地価 280,440円/㎡
坪単価の目安 約92.7万円/坪
28万440円/㎡で市内5位。区の面積が小さく、金山という市内有数の交通結節点を含むため、平均が押し上げられています。
金山は名城線・名港線・JR・名鉄が集まる駅で、金山まで徒歩圏という条件は強い訴求になります。コンパクトな区域に住宅・商業・工業が混在し、日比野中学校区など住宅地としての評価もあります。
こんな方におすすめ
複数路線を使いたい方/金山周辺で通勤時間を短くしたい方/コンパクトな生活圏を好む方。市外への通勤がある方にも、JR・名鉄が使える点で選ばれます。
南区市内13位
住宅地の平均地価 166,200円/㎡
坪単価の目安 約54.9万円/坪
16万6,200円/㎡で市内13位。名鉄常滑線・JR東海道本線が通り、価格を抑えつつ鉄道アクセスを確保できます。
工業地帯と住宅街が混在するエリアです。複数路線が使える立地は訴求材料になりますが、低地を含むため浸水想定の確認が必要な地域もあります。
こんな方におすすめ
価格を抑えつつ鉄道アクセスを確保したい方/名鉄・JRで通勤する方/広めの土地を探しているファミリー層。浸水想定を確認したうえで検討したいエリアです。
南東エリア|天白区・緑区

子育て世帯に人気の高いエリアです。価格と広さのバランスを求める層に選ばれています。
天白区は昭和区八事に隣接する文教エリアの延長という性格があり、地価は19万7,200円/㎡(10位)。昭和区の約6割の水準で住宅を探せます。鶴舞線の塩釜口・植田・原・平針などが利用でき、伏見・丸の内方面へ乗り換えなしでアクセスできます。
緑区は17万1,600円/㎡(12位)。桜通線の徳重延伸後、徳重駅周辺ではヒルズウォーク徳重ガーデンズなど商業施設が集まり、住宅地としての利便性が高まりました。名古屋市で最も人口が多い区で、ファミリー向け物件が充実しています。
天白区市内10位
住宅地の平均地価 197,200円/㎡
坪単価の目安 約65.2万円/坪
19万7,200円/㎡で市内10位。鶴舞線が通り、塩釜口・植田・原・平針が主要駅です。
八事に隣接する文教エリアの延長という性格があり、昭和区の約6割の地価水準で住宅を探せます。鶴舞線沿線は徒歩圏の需要がありますが、駅から離れた住宅地では、車がある方が生活しやすいエリアも多くなります。
こんな方におすすめ
コスパを重視する子育て世帯/昭和区の住環境に憧れるが予算が合わない方/鶴舞線沿線で通勤したい方。八事エリアの雰囲気を、より現実的な価格でという選択肢になります。
緑区市内12位
住宅地の平均地価 171,600円/㎡
坪単価の目安 約56.7万円/坪
17万1,600円/㎡で市内12位。名古屋市で最も人口の多い区です。
桜通線の徳重延伸後、徳重駅周辺ではヒルズウォーク徳重ガーデンズなど商業施設が集まりました。ファミリー層の戸建て需要が最も分かりやすく出るエリアで、駐車場2台がとれるかが購入判断を左右します。
こんな方におすすめ
広さと駐車場を最優先するファミリー層/車中心の生活が苦にならない方/大型商業施設が近い環境を求める方。市内で最も人口が多く、徳重周辺を中心に住宅地や商業施設が広がっています。
南西エリア|中川区・港区

あおなみ線で名古屋駅へ直通アクセスできる中川区と、名古屋港・ガーデンふ頭を擁する港区です。比較的リーズナブルな価格帯で、広い物件を探せるエリアです。
地価は中川区15万100円/㎡(14位)、港区12万2,600円/㎡(16位)。港区は市内で最も地価が低く、区の平均地価で比較すると、同じ予算で広い土地を確保しやすいエリアです。
一方で両区とも低地が多く、洪水・高潮などの浸水想定区域を含みます。ハザード情報の確認は必須です。そのうえで、広さと価格のバランスをどう評価するかが判断の分かれ目になります。
中川区市内14位
住宅地の平均地価 150,100円/㎡
坪単価の目安 約49.6万円/坪
15万100円/㎡で市内14位。あおなみ線・JR関西本線・名鉄名古屋本線・地下鉄東山線(高畑)が通ります。
土地面積と価格のバランスを求める層に検討されます。低地が多いため浸水想定の確認が必要です。2026年は中川運河沿いの開発も動いており、エリアの位置づけが変わる可能性があります。
こんな方におすすめ
土地の広さを重視する方/車を日常的に使う方/価格を抑えて戸建てを建てたい方。浸水想定の確認は必須ですが、その分同じ予算で広さを確保できます。
港区市内16位
住宅地の平均地価 122,600円/㎡
坪単価の目安 約40.5万円/坪
12万2,600円/㎡で市内16位。市内で最も地価が低いエリアです。
区の平均地価で比較すると、同じ予算で広い土地を確保しやすいエリアです。一方で高潮・洪水などの浸水想定区域を含むため、ハザード情報の確認は必須です。工業地帯と住宅地が混在し、あおなみ線・名港線が利用できます。
こんな方におすすめ
とにかく広い土地を確保したい方/車が生活の前提になっても構わない方/建物にしっかり予算をかけたい方。ハザード情報を必ず確認したうえで、条件が合えば選択肢になります。
北東エリア|北区・守山区

名古屋市の北東側に位置する2区です。都心への距離と価格のバランスを取る北区と、広さと自然環境を求める守山区という違いがあります。
北区は18万3,600円/㎡(11位)。名城線(黒川・志賀本通)で栄・金山へ直通でき、都心に近いわりに価格が抑えられている点が特徴です。名鉄小牧線・瀬戸線も利用できます。
守山区は14万300円/㎡(15位)。地下鉄がなく、名鉄瀬戸線とゆとりーとラインが主な交通手段です。その分、広い土地を確保しやすく、車移動が中心の生活を想定する方に選ばれます。市内でも高低差のあるエリアを含むため、現地確認が重要です。
北区市内11位
住宅地の平均地価 183,600円/㎡
坪単価の目安 約60.7万円/坪
18万3,600円/㎡で市内11位。名城線(黒川・志賀本通)、名鉄小牧線、名鉄瀬戸線が利用できます。
都心に近いわりに価格が抑えられており、利便性と価格のバランスを求める層に検討されます。名城線は栄・金山へ直通のため、通勤先によっては強い訴求になります。
こんな方におすすめ
都心への近さと価格のバランスを求める方/名城線・名鉄で通勤する方/初めてのマイホームを検討している方。栄・金山へ直通できる点が、この価格帯では貴重です。
守山区市内15位
住宅地の平均地価 140,300円/㎡
坪単価の目安 約46.4万円/坪
14万300円/㎡で市内15位。地下鉄はなく、名鉄瀬戸線とゆとりーとラインが主な交通手段です。
ファミリー層の戸建て・土地需要が中心です。車移動を前提とした条件——駐車場、幹線道路へのアクセスが重視されます。市内でも高低差のあるエリアを含むため、現地確認が重要です。
こんな方におすすめ
広い戸建てを求めるファミリー層/車移動が中心の方/自然環境の近さを重視する方。地下鉄がないため、通勤手段を先に確認しておくことをおすすめします。
予算別に狙えるエリア
地価から逆算して、予算別の考え方を整理します。
土地から探して家を建てる場合
| 30坪の土地代(目安) | 該当する区 |
|---|---|
| 1,200〜1,500万円 | 港区・守山区・中川区 |
| 1,600〜2,000万円 | 南区・緑区・北区・天白区 |
| 2,000〜2,400万円 | 西区・中村区・名東区 |
| 2,800〜3,300万円 | 瑞穂区・熱田区・千種区・昭和区 |
※区の平均地価に30坪(約99.17㎡)を掛けた単純計算です。同じ区でも駅距離や土地条件によって、この金額を上回ることも下回ることもあります。
中古マンションを探す場合
マンションの価格は、地価だけでは決まりません。築年数、管理状態、階数、向き、専有面積が大きく影響します。
ただし地価が高いエリアほどマンション価格も高くなる傾向はあります。中区・東区・千種区・昭和区では、同じ広さでも価格が上がります。
「地価が低い区=安い物件がある」とは限りません。
駅近の新しいマンションは、どの区でも価格が上がります。逆に地価の高い区でも、築年数が経過した物件なら手が届くことがあります。
考える順番
総予算 → 物件種別 → エリア → 物件
先に総予算を決め、戸建てか、マンションか、土地から建てるかを決める。そのうえで、その条件で成立するエリアを絞る——この順序が効率的です。
地価と物件価格は同じではありません
ここまで地価を基準に見てきましたが、注意点があります。
地価公示はあくまで指標です
地価公示は、国土交通省が全国の標準地について毎年公表する価格です。土地取引の指標や、公共事業の用地取得価格の算定基準として使われます。
実際の取引価格とは差が出ることがあります。需要が集中しているエリアでは、公示価格を上回る取引も珍しくありません。
同じ区でも、駅と町丁目で変わります
この記事で示したのは区の平均です。実際には、同じ区内でも大きな差があります。
・駅からの距離
・どの沿線か
・用途地域(第一種低層住居専用地域など)
・土地の形状・間口・接道
・周辺の生活利便性
千種区の例で言えば、今池周辺と星ヶ丘周辺では相場が違います。区で絞ったあとは、必ず駅・町丁目まで見てください。
建物の価格も加わります
戸建てを買う場合、価格は土地+建物です。建築費は近年上昇しており、2015年比で約1.5倍の水準にあります。
つまり「地価が安い区なら家も安い」とは限りません。建物にかける費用は、どの区でも大きくは変わらないためです。
エリア選びをさらに深めるなら
地価は判断材料の一つです。実際の住まい選びでは、交通・生活利便性・子育て環境など複数の視点が必要になります。
名古屋の住まい探し・エリア選び完全ガイド
16区・沿線・子育て・老後・生活利便性——名古屋でのエリア選びを、複数の角度からまとめた総合ガイドです。地価以外の判断軸も確認したい方はこちら。
完全ガイドを見る →日常の買い物環境も確認しておく
地価が低いエリアでも、生活利便施設が揃っていれば暮らしやすさは変わりません。逆に地価が高くても、日常の買い物に不便なエリアもあります。
ドラッグストアの店舗数は、その区の生活利便性を測る指標の一つになります。地価の低いエリアでも店舗が充実している区があります。
目的別に区を比べる
住まい選びで重視する点は、家族構成やライフステージによって変わります。目的に合わせて、16区を別の角度から比較した記事もご用意しています。
名古屋で教育熱心な区は?中学受験・子供の学習環境の傾向を16区で比較
名古屋市の教育調査統計から、市立中学校に進学しなかった割合を16区で独自に集計しました。学区や教育環境を重視する方向けです。
記事を読む →名古屋市16区の地震リスク|予想最大震度と液状化の傾向
名古屋市は東部の丘陵地と西部・南部の低地で地盤がまったく違います。予想震度と液状化の傾向を区別にまとめました。地価だけでなく、安全性も判断材料にしたい方へ。
記事を読む →名古屋市で車なしでも生活しやすいエリアはどこ?
名古屋は郊外ほど車が前提になります。車を持たない選択をするなら、住めるエリアは限られます。徒歩と公共交通で生活が完結する区を解説しています。
記事を読む →よくあるご質問
Q. 名古屋市で地価が最も高い区はどこですか?
2026年の地価公示では、住宅地の平均が最も高いのは中区(125万3,000円/㎡)です。次いで東区(59万4,000円/㎡)、昭和区(32万9,600円/㎡)と続きます。ただし中区は住宅地の標準地の地点構成による影響も大きいため、区平均がそのまま一般的な住宅価格を表すわけではありません。
Q. 地価が最も低い区はどこですか?
港区(12万2,600円/㎡)です。次いで守山区(14万300円/㎡)、中川区(15万100円/㎡)となっています。同じ予算で広い土地を確保しやすいエリアです。
Q. 2026年の名古屋市の地価はどうなりましたか?
全16区で上昇しました。名古屋市全体では住宅地が前年比+3.1%、商業地が+4.5%です。ただし上昇率は2年連続で縮小しています。
Q. 地価が安い区は住みにくいですか?
そうとは限りません。地価は都心からの距離や交通利便性を反映しますが、住みやすさは生活利便性・子育て環境・治安など複数の要素で決まります。車を使う生活なら、地価の低い区でも快適に暮らせます。
Q. 地価が上がっている区を選べば資産価値は下がりませんか?
地価は指標の一つですが、個別の物件価値はそれだけで決まりません。駅距離、管理状態、土地の形状、周辺の需要によって大きく変わります。同じ区内でも駅によって差があります。
Q. 地価公示と実際の取引価格は同じですか?
差が出ることがあります。地価公示は土地取引の指標として国土交通省が公表するもので、需要が集中するエリアでは公示価格を上回る取引もあります。実際の価格は個別に確認が必要です。
Q. どの区が自分に合うか分かりません
予算・家族構成・通勤先・車の有無から絞り込むと判断しやすくなります。同じ予算でも、広さを取るか立地を取るかで選ぶ区が変わります。ご相談いただければ、条件に合うエリアをご提案します。
まとめ|地価は「どこで、どう暮らすか」の出発点

本記事の要点を整理します。
・2026年、名古屋市の地価は全16区で上昇(住宅地+3.1%)
・住宅地の最高は中区125万3,000円/㎡、最低は港区12万2,600円/㎡
・同じ2,000万円でも、昭和区は18坪、港区は49坪
・地価は4つのグループに分けて考えると整理しやすい
・区の平均だけで判断せず、駅・町丁目まで見る
・地価公示と実際の取引価格には差が出ることがある
地価は「どの区なら、どんな暮らしができるか」を
考えるための出発点です。
高い区が良く、安い区が悪いということではありません。予算の中で何を優先するか——広さか、立地か、住環境か。それによって選ぶ区が変わります。
愛知中央不動産では、名古屋市16区すべてでマンション・戸建て・土地を扱っています。「予算内でどの区が現実的か」というご相談も承ります。
「この予算だと、どの区が現実的?」
「広さを取るか、立地を取るか迷っている」
「気になる区の相場を詳しく知りたい」
「まだ探し始めたばかり」
——こうした段階でのご相談も承ります。
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※本記事は2026年9月時点の情報に基づいて作成しています。地価は国土交通省「令和8年地価公示」の住宅地・区別平均によります。坪単価は1㎡=約0.3025坪として換算した目安です。地価公示は土地取引の指標であり、実際の取引価格とは差が出ることがあります。同じ区内でも駅距離・用途地域・土地条件により価格は大きく変わります。







