
名古屋で教育熱心な区は?中学受験・子供の学習環境の傾向を16区で比較【2026年学区比較】
「教育熱心な区」を、イメージではなくデータから見てみます
「名古屋でお勧めの学区はどこですか?」
「可能な限り学区の良い街に住みたいのですが、どのエリアに住むのがいいですか」
住宅購入のご相談で、こうした質問をいただくことがあります。ネットで調べると「千種区」「昭和区」といった区名は出てきますが、その根拠が示されていることはほとんどありません。
実際のところ、名古屋市には「区別の中学受験率」や「教育熱心度」を示した公的なランキングは存在しません。
市が調査していないためです。
そこで今回は、名古屋市が公表している教育調査統計から、2025年5月1日時点の市立小学校6年生と、同じ世代が進学した2026年5月1日時点の市立中学校1年生を比較し、「市立中学校に進学しなかった割合」=「およそ私立中学校を目指した生徒の割合」を16区別に算出しました。
先に重要な注意点をお伝えします。
この数値には私立・国立中学への進学だけでなく、市外への転出なども含まれます。そのため正確な「中学受験率」ではありません。
また小学校の段階から私立・国立に通っている子どもは、そもそも計算に含まれていません。データの限界も含めて、正直にお伝えしていきます。

この記事でわかること
- 名古屋市16区の「市立中に進学しなかった割合」ランキング
- その数値をどう算出したか(計算式を公開)
- この数字が「中学受験率」だけではない理由
- 上位3区(昭和区・中区・千種区)の学校データ
- 順位が低い区をどう読むべきか
- 主要私立中学の所在地と最寄り駅(沿線から考える)
- 名古屋の公立小中学校は住所で決まるという事実
- 学区で家を選ぶときに確認したい5つのこと
結論|上位は昭和区・中区・千種区
まず結果からお伝えします。
| 順位 | 区 | 市立中に進学しなかった割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 昭和区 | 27.7% |
| 2位 | 中区 | 24.9% |
| 3位 | 千種区 | 22.4% |
| 4位 | 東区 | 20.6% |
| 5位 | 瑞穂区 | 19.9% |
| — | 市全体 | 11.0% |
今回の集計では、昭和区が27.7%で最も高く、中区24.9%、千種区22.4%と続きました。いずれも市全体の11.0%を大きく上回っています。
⚠️ 「昭和区では4人に1人以上が中学受験している」という意味ではありません
この27.7%には、私立・国立中学への進学のほか、市外への転出や、区境をまたぐ通学区域による人数差も含まれています。
また、小学校の段階から私立・国立に通っている子どもは計算に含まれていません。この数値だけで「教育熱心さ」を判断することはできません。
それでも、区によって27.7%と6.1%という4倍以上の差が出ているのは事実です。この違いが何を意味するのか、順に見ていきます。
名古屋市16区をすべて比較
16区すべての結果です。区名をクリックすると、各区の子育て環境をまとめた記事をご覧いただけます。
| 順位 | 区 | 市立中に進学しなかった割合(推定) |
|---|---|---|
| 1位 | 昭和区 | 27.7% |
| 2位 | 中区 | 24.9% |
| 3位 | 千種区 | 22.4% |
| 4位 | 東区 | 20.6% |
| 5位 | 瑞穂区 | 19.9% |
| 6位 | 名東区 | 12.2% |
| 7位 | 熱田区 | 9.6% |
| 8位 | 天白区 | 8.8% |
| 9位 | 中村区 | 8.0% |
| 10位 | 西区 | 7.3% |
| 11位 | 緑区 | 6.8% |
| 12位 | 南区 | 6.7% |
| 13位 | 港区 | 6.6% |
| 14位 | 北区 | 6.5% |
| 15位 | 守山区 | 6.1% |
| 16位 | 中川区 | 6.1% |
| — | 市全体 | 11.0% |
名古屋市「教育調査統計」(2025年5月1日現在・2026年5月1日現在)をもとに算出。中学受験率そのものではありません。
上位3区と下位3区では、4倍以上の開きがあります。同じ名古屋市内でも、中学進学時の動きがこれだけ違うということです。
▼ 関連記事
名古屋子育てガイド(総集編)|各区ごとの特徴と子育て環境について
16区それぞれの子育て環境を一覧で比較しています。教育以外の観点も含めてエリアを検討したい方はこちらをご覧ください。
記事を読む →
この数字は「中学受験率」ではありません
この数字は「中学受験率」ではありません

ランキングを見た直後に、この点を確認していただきたいと思います。
この数値に含まれる可能性があるもの
市立小学校6年生と、翌年の市立中学校1年生の差には、次のものが混ざっています。
- 私立中学校への進学
- 国立中学校への進学
- 市外への転出(転勤・住み替えなど)
- 区境をまたぐ市立中学校区による人数差
本記事ではこれらを分離できません。そのため「中学受験率」ではなく「市立中学校に進学しなかった割合」と表記しています。
市立小学校6年生(2025年)
↓
私立中学 / 国立中学 / 市外へ転出 / 市立中学(2026年)
(左の3つが「市立中に進学しなかった」に含まれます)
区ごとに一定の差が見られることから、中学進学時の動きを比較する参考にはなります。ただし、その差のうち私立・国立進学がどの程度を占めるかは、本データだけでは分かりません。
あくまで参考指標のひとつとして見ていただければと思います。
どうやって算出した?計算式を公開します
この記事の数値は、名古屋市の公開データから当社が算出したものです。計算方法を公開しますので、ご自身で検証していただけます。
同じ世代を追いかけています
2025年5月1日時点の市立小学校6年生と、その子どもたちが進学した2026年5月1日時点の市立中学校1年生を比較しました。
2025年の小6と、その翌年に中1となる同じ学年世代の人数を比較しているため、異なる世代の出生数の差による影響を避けられます。ただし転出入などによる人数変動は含まれます。
計算式
割合 =(2025年の市立小6 - 2026年の市立中1)÷ 2025年の市立小6 × 100
上位3区の実数
| 区 | 2025年 小6 | 2026年 中1 | 差 | 市立中に進学しなかった割合(推定) |
|---|---|---|---|---|
| 昭和区 | 842人 | 609人 | 233人 | 27.7% |
| 中区 | 373人 | 280人 | 93人 | 24.9% |
| 千種区 | 1,254人 | 973人 | 281人 | 22.4% |
| 市全体 | 18,269人 | 16,260人 | 2,009人 | 11.0% |
参考|別統計の数値
名古屋市「学校基本統計」(令和6年度)では、名古屋市の中学校在学者のうち私立・国立の割合が14.2%となっています。
ただし対象年度・学年・母集団が異なるため、今回の数値と直接比較できるものではありません。あくまで参考値としてご覧ください。
出典:名古屋市「教育調査統計」(2025年5月1日現在・2026年5月1日現在)、名古屋市「令和6年度 学校基本統計」
これらのデータはクリエイティブ・コモンズ表示4.0国際(CC BY 4.0)で提供されています。
ランキングを見るときの5つの注意点
数値を正しく読むために、5つの点を押さえてください。
①私立・国立小学校の児童は計算に入っていません
本記事の分母は市立小学校の6年生です。小学校の段階から私立・国立に通っている子どもは含まれていません。
名古屋市内には私立小学校が3校、国立小学校が1校あります。
| 区 | 学校 | 中学校の併設 |
|---|---|---|
| 昭和区 | 南山大学附属小学校 | あり(学園内中学校への推薦制度) |
| 千種区 | 椙山女学園大学附属小学校 | あり |
| 東区 | 愛知教育大学附属名古屋小学校 | あり |
| 守山区 | 名進研小学校 | なし |
※内部進学の条件や実績は学校により異なります。詳細は各校の公式情報をご確認ください。
わかりやすい例が守山区です。
守山区にある名進研小学校は中学校を併設しておらず、公式に「中学受験を見据えたカリキュラム」を掲げています。しかしこの子どもたちは市立小学校に在籍していないため、守山区の6.1%には一切含まれていません。
つまり「守山区は中学受験が少ない」とは言えないのです。
②単年度のデータです
本ランキングは2025年度小6→2026年度中1という、1つの世代だけを見た単年度比較です。
ある年だけ私立進学者や転出が多い可能性もあるため、年度によって順位や割合が変動する可能性があります。
③区境と中学校の通学区域は一致しません
市立中学校の通学区域は、区の境界と完全には一致しません。そのため、隣接する区から通ってくる生徒がいる区では、数値が低く出ます。
④市外への転出も含まれます
転勤や住み替えで市外に引っ越した場合も、市立中学の生徒数からは減ります。「減った分がすべて私立進学」ではありません。
⑤区ごとの補正はできません
私立・国立小学校には通学区域がなく、市外から通う子どももいます。そのため区ごとに割り振って補正することはできません。これはデータ上の限界としてご理解ください。

1位|昭和区 27.7%
| 項目 | 人数 |
|---|---|
| 2025年の市立小6 | 842人 |
| 2026年の市立中1 | 609人 |
| 差 | 233人 |
| 市立中に進学しなかった割合(推定) | 27.7% |
市全体の11.0%と比べ、2.5倍の水準です。16区の中で最も高い数値でした。
昭和区の市立学校(地域情報として)
※以下は地域情報です。学校規模と今回の割合に直接の関係はありません。
| 市立中学校 | 生徒数 |
|---|---|
| 桜山中学校 | 575人 |
| 川名中学校 | 557人 |
| 駒方中学校 | 344人 |
| 市立小学校 | 児童数 |
|---|---|
| 松栄小学校 | 914人 |
| 滝川小学校 | 794人 |
| 御器所小学校 | 582人 |
昭和区には南山大学附属小学校があり、学園内中学校への推薦制度があります。この児童は市立小学校に在籍していないため、今回の27.7%には含まれていません。
2位|中区 24.9%
| 項目 | 人数 |
|---|---|
| 2025年の市立小6 | 373人 |
| 2026年の市立中1 | 280人 |
| 差 | 93人 |
| 市立中に進学しなかった割合(推定) | 24.9% |
中区の数値は慎重に見る必要があります
今回の分母となる2025年の市立小6は373人で、16区の中で最も少ないため、少人数の増減でも割合が動きやすくなります。
また都心部であることから転出入の影響も考えられますが、本データだけでは影響の大きさまでは分かりません。「中区が2位=教育熱心」と単純に読むのは適切ではありません。
中区の市立学校(地域情報として)
| 市立中学校 | 生徒数 |
|---|---|
| 伊勢山中学校 | 452人 |
| 白山中学校 | 150人 |
| 前津中学校 | 137人 |
| 丸の内中学校 | 95人 |
中区の市立中学校は4校のみで、うち3校は生徒数150人以下です。市内でも小規模な学校が集まるエリアです。
3位|千種区 22.4%
| 項目 | 人数 |
|---|---|
| 2025年の市立小6 | 1,254人 |
| 2026年の市立中1 | 973人 |
| 差 | 281人 |
| 市立中に進学しなかった割合(推定) | 22.4% |
人数ベースでは281人と、16区で最も多く市立中学から離れています。母数が大きいため、実際の人数としては昭和区(233人)を上回ります。
千種区の市立学校(地域情報として)
| 市立中学校 | 生徒数 |
|---|---|
| 城山中学校 | 537人 |
| 千種台中学校 | 536人 |
| 東星中学校 | 473人 |
| 市立小学校 | 児童数 |
|---|---|
| 田代小学校 | 1,083人 |
| 東山小学校 | 904人 |
| 上野小学校 | 762人 |
田代小学校は1,083人と、市内でも最大級の規模です。
千種区にも椙山女学園大学附属小学校があり、この児童も今回の計算には含まれていません。
上位区の教育・交通環境を見てみる
ここからは統計から導ける内容ではありません。上位区の教育環境や交通条件を、背景情報として整理します。順位の原因を説明するものではありません。
私立・国立の学校が近い
昭和区には南山中学校(男子部・女子部)、名古屋国際中学校があります。千種区には愛知淑徳・椙山女学園・愛知・愛知工業大学名電・名古屋経済大学市邨といった中学校が所在しています。
学校が近くにあることは、進学先の選択肢として認識されやすさにつながる面があります。通学時間が短く済むという実務的な要素もあります。
地下鉄でのアクセス
| 区 | 主な地下鉄路線 |
|---|---|
| 昭和区 | 鶴舞線・名城線・桜通線 |
| 中区 | 東山線・名城線・鶴舞線・桜通線 |
| 千種区 | 東山線・名城線・桜通線 |
| 東区 | 名城線・桜通線 |
中学受験では、志望校が居住区内にあるとは限りません。市内各所の学校へ通いやすいかどうかが、住む場所の選択に影響することがあります。
中区は事情が異なります
中区は名古屋の都心部です。児童数が市内で最も少なく、転出入も多いエリアと考えられます。他の上位区とは条件が違うため、同じ枠組みで語ることはできません。
順位が低い区は「教育熱が低い」のか
今回のランキングは、教育意識や学力を測ったものではありません
守山区が15位という結果について
守山区は6.1%で15位でした。しかし前述のとおり、守山区には名進研小学校があります。中学校を併設せず「中学受験を見据えたカリキュラム」を掲げる学校ですが、この児童は市立小学校に在籍していないため、6.1%には含まれていません。
つまり順位が低いことは、その区で中学受験が少ないことを意味しません。
低い数値の読み方
数値が低い区については、次のような可能性が考えられます。
- 市立中学校を選ぶ家庭が多い
- 区外から通う生徒がいる(通学区域と区境の不一致)
- 私立・国立小学校の児童が計算外になっている
- 転入が多い
本データだけでは、どの要因がどれだけ影響しているかを判断できません。公立中学校を積極的に選ぶ家庭が多いエリア、という読み方もできます。
順位=教育環境の良し悪しではありません。公立中学校が充実しているエリアも数多くあります。
主要私立中学はどこにある?沿線から考える
私立中学校には公立のような通学区域がありません。市内のどこに住んでいても受験できます。
そのため住まい選びでは「私立中学が区内にあるか」よりも、「志望する学校まで通いやすいか」の方が実務的に重要です。
名古屋市内の主要私立中学校
| 学校 | 所在地 | 最寄り駅の例 |
|---|---|---|
| 東海中学校 | 東区筒井 | 車道(桜通線) |
| 金城学院中学校 | 東区白壁 | 尼ケ坂(名鉄瀬戸線)/高岳(桜通線) |
| 名古屋中学校 | 東区砂田橋 | 砂田橋(名城線) |
| 南山中学校(男子部) | 昭和区五軒家町 | いりなか(鶴舞線) |
| 南山中学校(女子部) | 昭和区隼人町 | いりなか(鶴舞線) |
| 名古屋国際中学校 | 昭和区広路本町 | 川名・いりなか(鶴舞線) |
| 愛知淑徳中学校 | 千種区桜が丘 | 星ヶ丘(東山線) |
| 椙山女学園中学校 | 千種区山添町 | 覚王山・本山(東山線) |
| 愛知中学校 | 千種区光が丘 | 自由ヶ丘(名城線) |
| 愛知工業大学名電中学校 | 千種区若水 | 池下(東山線) |
| 名古屋経済大学市邨中学校 | 千種区北千種 | 池下・今池(東山線) |
※最寄り駅は目安です。実際の通学経路や所要時間は各校の公式情報をご確認ください。
※このほか瀬戸市・江南市・豊明市など市外にも私立中学校があります。
沿線で見ると傾向が見えます
東山線 → 愛知淑徳・椙山女学園・市邨など千種区の学校
鶴舞線 → 南山(男女)・名古屋国際など昭和区の学校
名城線 → 金城学院・名古屋・愛知・名電など東区・千種区の学校
桜通線 → 東海
名城線は環状線のため、複数方面の学校にアクセスしやすいという特徴があります。志望校が絞りきれていない段階では、こうした視点も参考になります。
確認したいポイント
- 志望校まで乗り換えなしで行けるか
- 所要時間は何分か(朝のラッシュ時で確認)
- 最寄り駅までの徒歩距離と経路
- 複数の学校を検討する場合、どの方面にも出やすいか
なお私立中学校には通学区域はありませんが、学校ごとに出願資格や通学条件が定められている場合があります。「自宅から通学可能であること」を条件とする学校もあるため、事前に確認してください。
受験しない可能性も考えておく
受験を考えて住まいを選ぶ場合でも、実際に受験するかどうかは数年後に決まります。お子さんの意思や状況が変わることもあります。
そのため「市立中学に通うことになっても納得できる学区か」も、あわせて確認しておくと安心です。
名古屋の公立小中学校は住所で決まります
住宅購入では、ここが最も実務的に重要な部分です。
名古屋市立の小中学校に、学校選択制はありません
名古屋市は「通学する学校を自由に選択する制度を導入していません」と明示しています。
就学する学校は、町名・地番(住居表示が実施されている地域は住居表示)によって決まります。
同じ駅の近くでも、指定校が違うことがあります
通学区域は町名単位、場合によっては地番単位で定められています。そのため道路一本を挟んで指定校が変わることがあります。
「○○駅の近くだから○○中学校」という思い込みは危険です。必ず番地まで確認してください。
確認方法
名古屋市の公式サイトに「市立小・中学校の通学区域一覧」が公開されています。各区の町名から、就学する小学校・中学校を調べられます。
ただしひとつの町名に複数の学校が記載されている場合があります。この場合は区役所・支所または教育委員会教育環境整備課への確認が必要です。
学区外通学という制度もありますが
「市内で引っ越したが、卒業まで今の学校に通いたい」といった場合、学区外通学を申請できる制度があります。
ただしこれは許可基準に該当する場合に限られます。希望する学区に住んでいないのに、その学校へ通うために利用できるものではありません。
名古屋市は「住民登録をいつわることによって他学区の学校へ入学すること(越境入学)は認められません」と明記しています。
学区を重視するなら、実際にその通学区域内の物件を選ぶ必要があります。
「人気学区だから」で家を買う前に確認したい5つのこと
学区を優先して住まいを探す場合でも、次の5点は確認しておいてください。
学区で家を選ぶときのチェックリスト
□ ① 本当に希望校の通学区域か(番地まで確認)
□ ② 子どもが卒業した後も住みたい場所か
□ ③ 土地・マンション価格が予算内か
□ ④ 通勤・買い物など日常生活は成り立つか
□ ⑤ ハザードマップと将来の売却しやすさ
特に②が重要です
子どもの通学期間は最長でも9年間。
その家には、卒業後も長く住み続ける可能性があります。
子どもの小中学校への通学期間は最長でも9年間ですが、購入した住宅には卒業後も長く住み続ける可能性があります。
学区を優先した結果、通勤が不便、買い物がしづらい、坂が多くて年を取ってから大変——といったことになれば、長期的には負担になります。
⑤の売却しやすさも見ておく
将来手放す可能性も考えると、その物件に次の買い手がつくかは重要です。学区の人気だけでなく、駅距離・築年数・管理状態などが影響します。
教育環境と住宅価格をどう考えるか
「人気学区は住宅価格も高いのでは」というご質問をいただくことがあります。
価格は複数の要因で決まります
住宅価格に影響する要素は多岐にわたります。
- 駅からの距離、路線
- 周辺の生活利便性
- 土地の形状・接道状況
- 用途地域などの法的条件
- 周辺の取引実績
- 地形・災害リスク
教育環境はそのひとつに過ぎません。「教育熱心なエリアだから地価が高い」という単純な因果関係があるわけではなく、交通の便や住宅地としての歴史など、複数の要因が重なっています。
予算とのバランスを見る
ただし実務的には、人気のあるエリアほど価格が高くなる傾向はあります。学区を優先すると、同じ予算で選べる物件の広さや築年数が変わることがあります。
この場合、「学区」「広さ」「築年数」「駅距離」のどれを優先するかを先に決めておくと、物件選びがスムーズになります。
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【2024〜2026年最新】名古屋市で地価が下がりにくいエリアはどこ?
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記事を読む →よくあるご質問
Q. 名古屋で中学受験する家庭が多い区はどこですか?
今回の集計では昭和区・中区・千種区が上位でした。ただし正確な中学受験率ではありません。市外転出なども含まれるほか、私立・国立小学校に通う子どもは計算に含まれていません。
Q. 昭和区の中学受験率は27.7%ということですか?
いいえ。27.7%は「市立中学校に進学しなかった割合」です。私立・国立進学のほか、市外転出や通学区域による人数差も含まれます。
Q. 中区が2位なのはなぜですか?
今回の分母となる2025年の市立小6は373人で、16区の中で最も少ないため、少人数の増減でも割合が動きやすくなります。また都心部であることから転出入の影響も考えられますが、本データだけでは影響の大きさまでは分かりません。
Q. 守山区の数値が低いのはなぜですか?
守山区には名進研小学校があります。中学校を併設せず「中学受験を見据えたカリキュラム」を掲げる学校ですが、この児童は市立小学校に在籍していないため計算に含まれていません。そのほか通学区域と区境の不一致なども影響している可能性があります。
Q. 人気学区なら資産価値も高いですか?
学区だけで決まるものではありません。駅距離、土地の条件、周辺の需要など複数の要因が影響します。
Q. 住みたい学区の学校はどう調べればいいですか?
名古屋市の「市立小・中学校の通学区域一覧」で、町名から調べられます。ただしひとつの町名に複数の学校が記載されている場合があるため、区役所・支所または教育委員会への確認をおすすめします。
Q. 希望する学区の学校に、区域外から通えますか?
学区外通学の制度はありますが、許可基準に該当する場合に限られます。名古屋市は住民登録をいつわる越境入学を認めていません。学区を重視するなら、その通学区域内の物件を選ぶ必要があります。
まとめ|順位ではなく、住まい選びの判断材料として
本記事の要点を整理します。
- 名古屋市には区別の中学受験率を示す公的データは存在しない
- 市の教育調査統計から算出すると、上位は昭和区27.7%・中区24.9%・千種区22.4%
- 市全体は11.0%
- この数値は「中学受験率」ではなく「市立中に進学しなかった割合」
- 私立・国立小学校の児童は計算に含まれていない(昭和区・千種区・東区・守山区は特に影響)
- 単年度のデータのため、年度により順位が変動する可能性がある
- 順位が低い=教育熱が低い、ではない
- 名古屋市立の小中学校に学校選択制はなく、住所で決まる
- 学区は番地まで確認が必要
今回の集計では昭和区・中区・千種区が上位となりました。
ただしこれは各区の教育意識や学力を順位付けしたものではありません。
教育環境を重視して住まいを探す場合も、このデータだけで判断せず、希望する学校への通学、指定学区、住宅価格、交通、生活利便性、将来の売却まで含めて検討してください。
当社では物件のご紹介にあたり、その住所がどの小学校・中学校の通学区域にあたるかもあわせてご確認しています。「この住所は何小学校ですか」といったご質問も、お気軽にお寄せください。
「教育環境を重視して、名古屋で家を探したい」からご相談いただけます
「この住所は何小学校・何中学校?」
「希望する学区内にはどんな物件がある?」
「教育環境と予算を両立できるエリアは?」
物件が決まっていない段階でも大丈夫です。
エリア選びからお手伝いします。
※本記事のランキングは、名古屋市「教育調査統計」(2025年5月1日現在・2026年5月1日現在)および「令和6年度 学校基本統計」をもとに当社が独自に算出した数値です。2025年度の市立小学校6年生と、2026年度の市立中学校1年生を比較しています。これらのデータはクリエイティブ・コモンズ表示4.0国際(CC BY 4.0)で提供されています。
算出値には私立・国立中学への進学のほか、市外転出、通学区域と区境の不一致による影響が含まれます。また私立・国立小学校に在籍する児童は計算対象外です。中学受験率や各区の教育意識・学力を示すものではありません。
通学区域および学区外通学制度については、名古屋市の公表情報によります。最新の情報は名古屋市公式ウェブサイトまたは各区役所にてご確認ください。
※本記事は毎年の教育調査統計の公表後に数値を更新する予定です。
