名古屋市「北区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説の画像

名古屋市「北区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説

エリアガイド

橋本 侑弥

筆者 橋本 侑弥

不動産キャリア15年

不動産業界歴15年。賃貸仲介を中心に、市場データ分析と広告戦略を強みとしてきました。名古屋市内の複数エリアで現場経験があり、地域の生活情報にも精通。最新のマーケティング手法を活かした客付け・売却提案を得意とします。名古屋市東区出身、昭和区在住。

北区 高齢者暮らしデータ早見

65歳以上人口・高齢化率

約28.7%

65歳以上46,265人/人口161,364人

鉄道路線

4路線

地下鉄名城線・上飯田線、名鉄小牧線・瀬戸線/瀬戸線は清水駅・尼ケ坂駅、小牧線は味鋺駅を利用可能

いきいき支援センター

2センター+分室1か所

西部(本センター・分室)・東部

主な病院

名市大西部医療センター(区内)

鶴舞線・庄内通駅から徒歩約12分

地形傾向

台地・低地・旧河道が複雑に分布

庄内川・矢田川周辺は低地。住所ごとに地形図を確認

車なし生活のしやすさ

平安通・上飯田駅周辺は◎

鉄道・バス便を基準にした目安。物件位置で異なる

水害の注意点

庄内川・矢田川沿いは住所ごとに確認

内水氾濫のリスクも住所ごとに確認

※人口・65歳以上人口・高齢化率は、2024年10月1日現在の名古屋市公簿人口をもとにしています。
実際の生活圏は区境をまたぐ場合もあるため、住所ごとの確認をおすすめします。

「老後も安心して暮らせる街に住み替えたい」「親を北区に呼び寄せたいが、実際どうなのか」——名古屋市の北部に位置し、都心へのアクセスと下町の暮らしやすさを両立する北区について、こうしたご相談を仲介の現場でいただく機会が増えています。
平安通・上飯田・志賀本通・清水といったエリアを抱える北区は、地下鉄名城線・上飯田線に加え、名鉄小牧線・瀬戸線も利用できる交通利便性の高さで知られる一方、高齢者向けという観点では、区内でも地形や医療機関へのアクセスに違いがある点を理解しておくことが重要です。

北区は地下鉄名城線(平安通・志賀本通・黒川など)と上飯田線(平安通・上飯田)が通り、上飯田駅では名鉄小牧線とも相互直通運転をしています。
加えて、区の南東部には名鉄瀬戸線の清水駅・尼ケ坂駅があり、栄町方面へ乗り換えなしでアクセスできます。
区内には名古屋市立大学医学部附属西部医療センターという大学附属の総合病院もあります。
一方で、区の地形は台地・河川沿いの低地・旧河道などが複雑に分布し、区内でも住所によって条件が異なります。

本記事では、北区を7つの駅・生活圏に分けて、病院・支援窓口・地形・買い物環境・住み替え費用まで具体的に整理します。
あわせて、名古屋市全体の傾向をまとめた別記事「名古屋市で高齢者が住みやすい街はどこ?」、車を持たない生活についてまとめた「名古屋市で車なしでも生活しやすいエリアはどこ?」もご覧いただくと、より立体的にエリアを比較検討いただけます。

結論を先にまとめると

交通利便性を重視するなら平安通エリア、病院への近さを重視するなら上飯田エリア、瀬戸線で都心へ出たいなら清水・尼ケ坂エリアが候補です。
北区は住所ごとに地形・生活環境が異なるため、町丁目単位での現地確認が特に重要です。

目次
  1. 北区の高齢者人口と暮らしの特徴
  2. 北区内の主な病院・医療機関
  3. いきいき支援センター(地域包括支援センター)
  4. 駅・生活圏別の詳しい比較【7エリア】
  5. 高齢者の暮らしを左右する「徒歩15分以内の生活動線」
  6. 北区の地形——台地と低地が混在するエリア
  7. 北区で老後に住むならマンションと戸建てのどちらがよい?
  8. 北区で高齢者が住み替える際に確認したい費用
  9. 将来介護が必要になった場合の確認点
  10. 3つのモデルケースで考える
  11. 物件そのものの条件チェックリスト
  12. 車なし生活とのつながり
  13. よくある質問
  14. 名古屋市16区のエリア情報ガイド一覧
  15. まとめ|北区で高齢者が住みやすいエリア総合比較
1. 北区の高齢者人口と暮らしの特徴

北区の人口は161,364人、そのうち65歳以上人口は46,265人で、高齢化率はおよそ28.7%です(2024年10月1日現在の名古屋市公簿人口)。
名古屋市16区の中でも高齢化率が高めの区のひとつです。

北区は大きく分けて、平安通・上飯田・志賀本通周辺(交通の中心・都心近接)、黒川周辺、清水・尼ケ坂周辺(名鉄瀬戸線沿線)、味鋺・楠・如意など北部・西部の住宅地という性格の異なるエリアで構成されています。
この性格の違いが、そのまま高齢者にとっての暮らしやすさの違いにもつながっています。

北区ならではの特徴

北区最大の特徴は、鉄道路線の選択肢が多いことです。
地下鉄名城線・上飯田線に加え、上飯田駅で名鉄小牧線と相互直通運転をしているため、小牧市・犬山市方面へも乗り換えなしでアクセスできます。
さらに区の南東部には名鉄瀬戸線の清水駅・尼ケ坂駅があり、栄町方面へ直接出られます。
区内には名古屋市立大学医学部附属西部医療センターという大学附属の総合病院もあります。
一方で、区の地形は台地・河川沿いの低地・旧河道などが複雑に分布し、住所によって条件が異なります。
このため、「北区だから」と一括りにせず、駅・町丁目単位で条件を確認することが重要です。

2. 北区内の主な病院・医療機関

高齢者向けのエリア選びで欠かせないのが、大型病院の位置と特色の把握です。
北区内で確認できる主な病院を整理します。

病院名 最寄り駅 所在地 特色
名古屋市立大学医学部附属西部医療センター 鶴舞線・庄内通駅から徒歩約12分 北区平手町1-1-1 名古屋市立大学の医学部附属病院。
幅広い診療科を持つ大学附属の総合病院
総合上飯田第一病院 上飯田駅周辺 北区上飯田北町2-70 複数診療科を持つ病院

北区は区内に西部医療センター・総合上飯田第一病院があることに加え、上飯田駅周辺には北医療生活協同組合北病院もあります。
西部医療センターは鶴舞線・庄内通駅から徒歩圏ですが、高齢者の通院では、病院付近に停車する市バス経路もあわせて確認しておくと安心です。
大型病院が近いことは安心材料ですが、紹介状・予約が必要な場合や、救急時でも必ず受け入れられるとは限りません。
日常の通院では、徒歩圏の内科・整形外科・薬局、訪問診療への対応状況がより重要になる場合があります。

3. いきいき支援センター(地域包括支援センター)

名古屋市では、高齢者の身近な相談窓口として「いきいき支援センター」(地域包括支援センター)が区ごとに設置されています。
北区には、西部(本センター・分室)と東部の、あわせて3つの相談拠点があります。

センター名 所在地 担当地域(小学校区)
北区西部いきいき支援センター 北区清水四丁目17-1(北区在宅サービスセンター内) 味鋺・大杉・川中・金城・楠・楠西・光城・清水・西味鋺・如意
北区西部いきいき支援センター(分室) 北区中味鋺三丁目414 本センターと同じ西部担当学区
北区東部いきいき支援センター 北区平安2丁目1-10(第五水光ビル2階) 飯田・城北・杉村・辻・東志賀・宮前・名北・六郷・六郷北

担当地域は小学校区を基本に分かれています。
たとえば清水は西部いきいき支援センター本センター(清水四丁目)の所在地周辺にあたりますが、同じ西部担当学区でも如意は本センターまで距離があるため、中味鋺の分室を含めて相談先を確認しておくとよいでしょう。
住所から担当学区が分からない場合は、北区社会福祉協議会または名古屋市の公式情報でご確認ください。
訪問診療・訪問看護・見守り支援などについて、利用できる制度や地域の事業者を相談する窓口として活用できます。

4. 駅・生活圏別の詳しい比較【7エリア】

北区は駅・地区ごとに性格が大きく異なります。
ここでは区内を7つの生活圏に分けて、駅・交通、買い物・医療、地形、住宅タイプ、向いている高齢者像という共通項目で整理します。

① 平安通エリア

平安通駅は地下鉄名城線・上飯田線の乗換駅で、北区東部いきいき支援センターの担当学区にも含まれます。
複数の市バス路線も発着し、駅周辺にはマックスバリュエクスプレス等の商業施設もあります。
東へ進むと東区の大曽根エリアにもつながる立地です。

交通:名城線・上飯田線(乗換駅)、複数の市バス路線|買い物:駅周辺にスーパー等|医療:クリニックは点在|地形:住所により差、要現地確認|住宅:マンション・住宅地混在|向いている人:交通利便性を最優先したい方

② 上飯田エリア

上飯田駅は地下鉄上飯田線と名鉄小牧線が相互直通運転をしている駅で、総合上飯田第一病院・北医療生活協同組合北病院という2つの病院が最寄りにあります。
病院への近さを重視する場合、有力な候補となるエリアです。

交通:上飯田線・名鉄小牧線(相互直通)|買い物:駅周辺に点在|医療:総合上飯田第一病院・北病院が最寄り|地形:住所により差、要現地確認|住宅:住宅地中心|向いている人:病院への近さを重視する方

③ 黒川・志賀本通エリア

黒川駅・志賀本通駅(いずれも名城線)周辺は、北区東部いきいき支援センターの担当学区に含まれるエリアです。
いずれも名城線で都心へ出やすく、住宅地が中心で、駅周辺には日常の買い物施設も点在しています。
都心近接ながら落ち着いた住環境を求める方に向いています。

交通:名城線(黒川・志賀本通)|買い物:駅周辺に点在|医療:クリニックは点在|地形:住所により差、要現地確認|住宅:マンション・住宅地混在|向いている人:都心近接で落ち着いた住宅地を求める方

④ 清水・尼ケ坂エリア

清水駅・尼ケ坂駅は名鉄瀬戸線の駅で、栄町方面へ乗り換えなしでアクセスできます。
北区南東部にあたり、鉄道を使った都心移動を検討しやすいエリアです。
清水・大杉方面は西部いきいき支援センター、尼ケ坂側の杉村方面は東部いきいき支援センターの担当となるため、住所ごとに相談先を確認しておくと安心です。

交通:名鉄瀬戸線(清水・尼ケ坂)で栄町方面へ乗換なし|買い物:駅周辺に点在|医療:クリニックは点在|地形:住所により差、要現地確認|住宅:住宅地中心|向いている人:瀬戸線で都心へ出たい方

⑤ 西部医療センター・志賀公園周辺エリア(平手町)

鶴舞線・庄内通駅から徒歩圏の平手町には、名古屋市立大学医学部附属西部医療センターがあります。
大学附属の総合病院への近さを重視する場合、このエリアが候補になります。
高齢者の通院では、病院付近に停車する市バス経路もあわせて確認しておくと安心です。

交通:鶴舞線・庄内通駅から徒歩圏+市バス|買い物:住所により差が大きい|医療:西部医療センターが徒歩圏|地形:庄内川・堀川の洪水想定を住所別に確認|住宅:住宅地中心|向いている人:総合病院への近さを重視する方

⑥ 味鋺・楠エリア(西部)

味鋺・楠など西部の学区は、北区西部いきいき支援センターの担当地域です。
名鉄小牧線の味鋺駅も利用でき、最寄り駅までやや距離がある場所も含まれるため、バス便もあわせて確認することをおすすめします。

交通:名鉄小牧線(味鋺)、最寄り駅までやや距離がある場合も|買い物:住所により差が大きい|医療:クリニックは点在|地形:住所により差、要現地確認|住宅:戸建て中心の住宅地|向いている人:落ち着いた住宅地を重視する方

⑦ 如意・西味鋺・北部住宅地エリア(西部)

如意・西味鋺など北区北西部の学区で、北区西部いきいき支援センターの担当地域です。
最寄り駅まで距離がある場所が多く、バス便への依存度が高いため、最寄り停留所までの距離・平日休日の運行本数・上飯田や黒川など接続先を具体的に確認することが重要です。
矢田川にも近いため、河川沿いの低地では水害リスクの確認が欠かせません。

交通:最寄り駅まで距離、バス便の本数・接続先を要確認|買い物:住所により差が大きい|医療:クリニックは点在|地形:矢田川沿いは低地、水害リスクを確認|住宅:戸建て中心の住宅地|向いている人:バス生活を許容できる方
5. 高齢者の暮らしを左右する「徒歩15分以内の生活動線」

高齢者向けの住まい選びでは、「駅から徒歩何分か」という単一の指標だけでなく、駅・スーパー・薬局・かかりつけ医・バス停・家族の自宅までを線でつないだ「生活動線」で考えることが重要です。

平安通・上飯田・清水エリアの生活動線の例

平安通エリアであれば、自宅から駅までの経路に加え、駅周辺のスーパー・薬局までの距離を確認します。
上飯田エリアでは、総合上飯田第一病院・北病院までの経路が平坦かどうか、駅からの距離とあわせて確認しておくと安心です。
清水・尼ケ坂エリアでは、瀬戸線の駅までの経路と、駅のエレベーターや自宅までの段差もあわせて確認しておきましょう。

確認したい生活動線の項目

具体的には、①自宅から最寄り駅までの経路と坂道・浸水リスクの有無、②駅からスーパー・薬局までの距離、③かかりつけ医候補までの距離、④最寄りバス停の位置と本数、⑤家族の自宅までの移動時間、という5点を線でつないで確認することをおすすめします。
特に庄内川・矢田川沿いの区画では、駅から住宅地までの経路に低地が含まれる場合があるため、名古屋市のハザードマップとあわせて確認することが重要です。

6. 北区の地形——台地と低地が混在するエリア

北区は、南部・東部の一部に台地状の地形が見られる一方、庄内川・矢田川周辺には低地が広がります。
台地・河川沿いの低地・旧河道・盛土・微高地が複雑に分布するため、単純に「南は台地、北は低地」と分けず、物件位置ごとに地形図とハザードマップを確認することが重要です。

平安通・上飯田・志賀本通・黒川といった駅周辺は比較的平坦な場所が多いとされていますが、区全体を一律に判断せず、住所ごとの確認が重要です。
同じ台地上でも表層の厚さ・谷筋・盛土造成・旧河道などによって条件が異なります。

北区で優先して確認したい災害リスクは、①庄内川・矢田川などの洪水、②低地や排水条件による内水氾濫、③地震時の揺れ・液状化、そして④必要な地点では土砂災害、という順に整理すると分かりやすいでしょう。
とりわけ河川沿いや低地では、洪水・内水の各ハザードマップを物件住所ごとに確認してください。

7. 北区で老後に住むならマンションと戸建てのどちらがよい?

北区は、平安通・上飯田エリアの駅前マンション、志賀本通・黒川・清水周辺の住宅地、味鋺・楠・如意など西部の戸建て中心の住宅地が混在するエリアです。
「どちらが優れている」という単純な話ではなく、それぞれの特性を理解した上で選ぶことが重要です。

項目 マンション 戸建て
段差 エレベーター物件なら抑えやすい 階段・玄関段差に注意
管理 管理費・修繕積立金が必要 自分で維持管理
防犯 オートロック等がある場合も 物件ごとに対策が必要
駐車場 空き・サイズを確認 敷地内に確保しやすい
駅近物件の選択肢 平安通・上飯田周辺で選択肢が多い 駅近になるほど価格が高くなりやすい
将来の売却 管理状態が重要 土地・接道条件が重要

段差を避けたい場合は、平安通・上飯田エリアのエレベーター付きマンションが検討しやすい選択肢です。
戸建てを希望される場合は、志賀本通・黒川周辺で比較的平坦な区画を探すという方法もありますが、河川沿いの物件では浸水想定区域に該当しないかも確認することをおすすめします。

8. 北区で高齢者が住み替える際に確認したい費用

「住みやすいか」だけでなく、実際にどのような費用が必要になるかも重要な判断材料です。
価格帯は駅・築年数・専有面積・所在階によって大きく異なるため、区全体の平均額だけで判断することは適切ではありません。

  • 物件購入価格(駅距離・築年数・専有面積・所在階により変動)
  • 月々の管理費・修繕積立金(マンションの場合)
  • 固定資産税・都市計画税
  • 駐車場代(利用する場合)
  • 引越し・仲介手数料・登記費用などの諸費用

エリアによる傾向の違い

  • 平安通・上飯田:複数路線が使える交通結節点として、駅距離・築年数による価格差が大きいエリアです
  • 志賀本通・黒川・清水:住宅地としての落ち着きや、名城線・瀬戸線での都心アクセスが評価される場合があります
  • 味鋺・楠・如意・西味鋺などの西部住宅地:土地面積・接道状況によって戸建て価格が変わります。
    河川に近い区画では、浸水想定区域の該当有無もあわせて確認しましょう

月々の固定費をイメージする

例えば、管理費と修繕積立金が合計月3万円のマンションでは、年間36万円の固定費がかかります。
これに固定資産税、火災保険、駐車場代などを加え、購入価格とは別に継続的な負担がどの程度になるかを確認する必要があります。
賃貸への住み替えを検討する場合も、単身向けと夫婦向けでは専有面積・家賃水準が異なるため、想定する住まい方に応じて確認することをおすすめします。

売却資金を使った住み替えを検討される場合は、現在お住まいの物件の売却見込み額と、北区での購入・賃貸費用を突き合わせたシミュレーションが必要です。
具体的な金額は個別の物件・仲介会社にご相談ください。

9. 将来介護が必要になった場合の確認点

住まい選びの時点では元気であっても、将来的に介護が必要になる可能性も見据えて検討することをおすすめします。
北区内で確認しておきたい項目は以下の通りです。

  • 訪問診療・訪問看護に対応するクリニック・事業所が近隣にあるか
  • デイサービスの送迎車が入れる道路幅か
  • いきいき支援センター(担当拠点)への相談のしやすさ
  • 配食サービス・見守りサービスの対応エリアに含まれるか
  • 要介護状態になった場合、住み替え(施設入居等)も選択肢に入れるか

上飯田エリアは総合上飯田第一病院・北病院への近さが特徴です。
西部医療センター・志賀公園周辺エリアは大学附属の総合病院への近さが特徴で、平安通・黒川・志賀本通エリアは東部いきいき支援センターへのアクセスが良い立地です。
訪問診療・訪問看護の対応事業所についても、物件住所を基準に利用可能な事業所を確認しておきましょう。
低地のエリアでは、将来デイサービスの送迎や車いすでの移動が必要になった場合の負担も考慮しておくことをおすすめします。

10. 3つのモデルケースで考える

暮らし方によって適したエリアは異なります。
ここでは3つの想定ケースで、北区内のエリア選びを考えてみます。

ケース1:70代・一人暮らし・車なし

交通利便性を優先するなら、平安通エリアが候補です。
名城線・上飯田線が使え、複数の市バス路線も発着するため、車なし生活を検討しやすい立地です。
栄町方面へ直接出たい場合は、瀬戸線の清水・尼ケ坂エリアも選択肢になります。

ケース2:持病があり病院への近さを重視したい方

上飯田エリアは、総合上飯田第一病院・北病院への近さという点で優れた選択肢です。
西部医療センター・志賀公園周辺エリアも大学附属の総合病院への近さが魅力ですが、駅から徒歩やや距離があるため、市バスを含めた実際の移動経路を確認した上で判断することをおすすめします。

ケース3:親を近居させたい家族

病院・家族の自宅・交通利便性という3点を結ぶ生活圏を優先するアプローチが有効です。
平安通エリアであれば、複数路線が使え、東部いきいき支援センターへの相談もしやすい傾向にあります。

11. 物件そのものの条件チェックリスト

エリア・駅単位の条件に加えて、物件そのものの条件確認も欠かせません。
内見・検討時には、以下の項目を確認することをおすすめします。

  • エレベーターがあり、地上まで段差なく移動できるか
  • 玄関、廊下、浴室に段差がないか
  • 最寄りのバス停と運行本数(地下鉄・名鉄駅から離れる場合)
  • 訪問診療・訪問看護・調剤薬局への対応状況
  • いきいき支援センター(担当拠点)へのアクセス
  • 近隣スーパーの宅配・ネットスーパー対応の有無
  • 洪水・内水氾濫のハザードマップ上の想定浸水深
  • 家族の自宅までの移動時間(近居を想定する場合)

名古屋市営地下鉄は全87駅で、ホームから地上までエレベーターを利用できるバリアフリールートが整備されています。
名鉄瀬戸線の清水駅・尼ケ坂駅を含め、利用する出口から物件までの段差や、河川沿いの浸水リスクは別途確認が必要です。
特に庄内川・矢田川沿いの区画では、名古屋市の洪水・内水ハザードマップを事前に確認することをおすすめします。

12. 車なし生活とのつながり

高齢になって運転免許を返納した後、車に頼らず生活できるかどうかは、老後の暮らしやすさに直結します。
北区は名城線・上飯田線・名鉄小牧線・瀬戸線が使え、平安通駅からは複数の市バス路線も利用できるため、車なし生活を検討しやすいエリアです。
清水・尼ケ坂周辺では瀬戸線で栄町方面へ、平安通・上飯田では複数路線と直通運転を活かした移動が可能です。

あわせて読みたい

車を手放した後の生活を具体的にイメージしたい方は、こちらの記事もご覧ください。

車なしでも生活しやすいエリアはこちら →
13. よくある質問

Q. 北区で高齢者に住みやすい駅はどこですか?

A. 交通利便性では平安通エリア、病院への近さでは上飯田エリア、瀬戸線で都心へ出やすい点では清水・尼ケ坂エリアが候補になります。
ただし同じ駅の徒歩圏でも地形の傾向が異なるため、現地確認をおすすめします。

Q. 北区ではどの鉄道路線が使えますか?

A. 主な鉄道路線は、地下鉄名城線・上飯田線、名鉄小牧線・瀬戸線の4路線です。
名鉄瀬戸線は清水駅・尼ケ坂駅、名鉄小牧線は味鋺駅を利用できます。
上飯田駅では上飯田線と名鉄小牧線が相互直通運転をしています。

Q. 北区は水害のリスクが高いエリアですか?

A. 一律に高いわけではありません。
北区には庄内川・矢田川が流れており、河川沿いの低地では洪水・内水氾濫のリスクを確認する必要がありますが、区内には比較的平坦で低地から離れた区画も存在します。
名古屋市のハザードマップで住所ごとに確認することをおすすめします。

Q. 北区に大きな病院はありますか?

A. 区内には名古屋市立大学医学部附属西部医療センター(鶴舞線・庄内通駅から徒歩約12分)と、総合上飯田第一病院(上飯田駅周辺)があります。
そのほかの医療機関へのアクセスは住所によって異なるため、個別にご確認ください。

Q. 物件価格以外にどのような費用が必要ですか?

A. マンションの場合は月々の管理費・修繕積立金、加えて固定資産税・都市計画税、駐車場代(利用する場合)、引越しや仲介手数料などの諸費用が必要になります。
平安通・上飯田周辺と西部の戸建て、築浅と築古では価格差が大きいため、正確な金額は個別にご相談ください。

14. 名古屋市16区のエリア情報ガイド一覧

当社では、名古屋市16区すべてについて、交通・学区・公園・治安・防災・相場を詳しく解説したエリア情報ガイドを公開しています。
気になる区があればぜひあわせてご覧ください。

15. まとめ|北区で高齢者が住みやすいエリア総合比較
エリア 交通 買い物 医療 地形 車なし 向いている人
平安通 交通利便性を最優先したい方
上飯田 病院への近さを重視する方
黒川・志賀本通 都心近接で落ち着いた住宅地を求める方
清水・尼ケ坂 瀬戸線で都心へ出たい方
西部医療センター・志賀公園周辺 総合病院への近さを重視する方
味鋺・楠(西部) 落ち着いた住宅地を重視する方
如意・西味鋺・北部住宅地(西部) バス生活を許容できる方

※◎○△▲は、鉄道・バス・駅周辺の生活施設などを基準にした記事上の目安です。物件位置や歩行経路によって評価は異なります。

北区で高齢者向けのエリアを選ぶ際は、「人気度」ではなく「交通・買い物・医療・地形・車なし生活のしやすさ」という実用的な条件で判断することが重要です。
平安通エリアは交通利便性が高く、上飯田エリアは病院への近さ、清水・尼ケ坂エリアは瀬戸線での都心アクセスが魅力ですが、庄内川・矢田川沿いの区画は水害リスクの確認が欠かせません。

私たち愛知中央不動産では、高齢者ご本人はもちろん、親御様の住み替え・近居をご検討中のご家族からのご相談も承っております。
病院・スーパーへのアクセス、水害リスクの有無、住み替えに必要な費用まで、仲介の現場で得た情報をもとに具体的にご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。

北区での高齢者向けの住まい探し、まずはご相談ください

病院・スーパー・水害リスクの有無から住み替え費用まで、仲介現場の知識でサポートします。






”エリアガイド”おすすめ記事

  • 名古屋市16区のドラッグストア勢力図|スギ薬局・Vドラッグなど店舗数を区別比較の画像

    名古屋市16区のドラッグストア勢力図|スギ薬局・Vドラッグなど店舗数を区別比較

    エリアガイド

  • 名古屋市「名東区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説の画像

    名古屋市「名東区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説

    エリアガイド

  • 名古屋市「天白区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説の画像

    名古屋市「天白区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説

    エリアガイド

  • 名古屋市16区の地震リスク│予想最大震度と液状化リスクについて解説の画像

    名古屋市16区の地震リスク│予想最大震度と液状化リスクについて解説

    エリアガイド

  • 名古屋市「東区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説の画像

    名古屋市「東区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説

    エリアガイド

  • 名古屋市「瑞穂区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説の画像

    名古屋市「瑞穂区」は老後に住みやすい?高齢者向けの駅・病院・買い物・坂道を解説

    エリアガイド

もっと見る