
お風呂リフォーム、いくらかかる?ユニットバス交換・脱衣所込みの費用相場を比較
冬のお風呂が寒い。床の目地の黒ずみが、こすっても落ちない。毎日入る場所だからこそ、新しくするなら「暖かさ」と「掃除のしやすさ」まで変えたいところです。
浴室だけ替えるか、脱衣所も整えるか。それとも暖かさや安全性まで高めるか。今回は同じ浴室のイメージ画像で、「ユニットバス交換だけ」「脱衣所込み」「暖かさと安全性を高める」の3プランを見比べます。
費用・工期の目安
費用
約70〜110万円
ユニットバス交換、税込
工期
4〜5日程度
条件により延びることがあります
脱衣所の内装も合わせると約80〜125万円。今の浴室が在来工法の場合は、費用も工期も増えます(第1章)。
目次
- 3つの工事プランと費用
- ユニットバスの選び方
- 工事前の確認(浴室の種類・サイズと梁・給湯器)
- 脱衣所も替えるべき?
- 補助制度
- マンション・賃貸・売却前の注意
- よくある質問とまとめ
1. 3つの工事プランと費用
以下は、同じ浴室・同じ照明・同じ撮影位置(脱衣所から浴室を見た構図)で、工事の範囲だけを変えたイメージです。①と②は同じユニットバス(1616サイズ・スタンダードグレード)を使い、違いは脱衣所の内装を替えたかどうかだけです。
※画像は、工事範囲による見え方の違いを分かりやすくするためのイメージです。実際の仕上がりは、商品・照明・間取りによって異なります。
▲ 使用約20年を想定した施工前イメージ。古いユニットバスで、床や壁の継ぎ目に黒ずみがあり、脱衣所の床も変色している。
① ユニットバスの交換だけ
▲ 同じサイズの新しいユニットバスに交換。浴室は新しくなったが、脱衣所の床と壁は施工前のまま。
費用を最も抑えられるプランです。水栓やシャワー、浴槽だけの不具合なら、部分的な交換で直る場合もあります。点検の結果、浴室ごとの交換が必要で、脱衣所の傷みが少なければ、ユニットバス交換だけも十分な選択です。ただし浴室の入口まわりは工事で触るため、脱衣所側の壁紙に補修の跡が出ることがあります。
② ユニットバス交換+脱衣所の内装
▲ ①と同じユニットバスのまま、脱衣所の床をクッションフロア、壁と天井をクロスで張り替え。入口まわりの補修跡がなくなり、浴室と脱衣所の印象がそろう。
長く住む予定なら、私たちが最もおすすめしているプランです。浴室の工事で脱衣所側の壁に手が入るため、同じタイミングで内装を整えると無駄がありません。湿気で傷みやすい脱衣所の床も、この機会に新しくできます。
③ 暖かさと安全性を高める(+脱衣所の内装)
▲ 同じサイズで、高断熱浴槽・保温ふた・手すり・電気式の浴室暖房乾燥機を備えたユニットバスに。脱衣所の内装は②と同じ。
「冬の浴室が寒い」「一番風呂でもお湯が冷めやすい」「家族の立ち座りが心配」という方に向くプランです。浴室暖房で入浴前に浴室を温められ、雨の日の洗濯物を乾かすこともできます。ただし暖房乾燥機は電源の工事が必要で、使うほど電気代もかかります。
高断熱浴槽はお湯の保温、浴室暖房乾燥機は入浴前の室内暖房などを担います。浴室そのものの寒さは、窓や壁・床・天井の断熱条件も合わせて確認します。
手すりは、標準グレードへの追加も相談できます。
プラン別の費用と工期の目安
※表は横にスクロールできます。
| プラン | 費用の目安(税込) | 工期の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ① ユニットバス交換だけ | 約70〜110万円 | 4〜5日程度 | 費用を抑えて新しくしたい |
| ② 交換+脱衣所の内装 | 約80〜125万円 | 5〜6日程度 | 長く住む/費用対効果を重視 |
| ③ 暖かさ・安全性+脱衣所の内装 | 約120〜170万円 | 5〜7日程度 | 寒さや入浴の安全が気になる |
| (参考)在来工法の浴室からユニットバスへ | 約120〜200万円 | 1〜2週間程度 | 今の浴室が在来工法の場合 |
※費用は、戸建ての1616サイズ(約1坪)を想定した目安です。ユニットバスの商品代、既存浴室の解体・処分、組み立て、給排水・電気の接続、入口まわりの標準的な補修を含みます。②③の内装は、脱衣所(約2畳)の床・壁・天井を想定しています。③は、高断熱浴槽・保温ふた・手すり・電気式浴室暖房乾燥機と、その標準的な取付・電源工事を含みます。土台や柱の腐食の補修、窓の交換、給湯器の交換、サイズの拡張などは別途です。
※工期は目安です。解体後に下地の傷みが見つかった場合などは延びることがあります。
※出典:パナソニック/CREX(記事末尾に一覧)および弊社が取り扱った工事をもとにした目安です。
浴室は、解体して初めて床下や壁の中の状態が分かる場所です。見積もりを比べるときは金額だけでなく、商品名・工事範囲・追加費用がかかる条件を見てください。
2. ユニットバスの選び方
ユニットバスは、サイズ・グレード・設備の3つで使い勝手と費用が変わります。
▲ 「1616」などのサイズ表記の読み方と、入口と浴槽の位置の組み合わせ。
サイズ:「1616」などの4桁の数字は、浴室の内側の寸法を示します。「1616」は約160×160cm、「1216」は約120×160cmが目安です。戸建てでよく使われる1616は一般に「1坪サイズ」と呼ばれますが、内寸の面積そのものが1坪という意味ではなく、設置には壁や配管などのスペースも必要です。マンションでは「1216」「1317」など、もう少し小さいサイズも多く使われます。また、入口と浴槽の位置の組み合わせも、今の間取りに合わせて選びます。
※表は横にスクロールできます。
| グレード | 主な特徴 | こんな方に |
|---|---|---|
| スタンダード | 乾きやすく滑りにくい床、掃除しやすい排水口など、基本の機能はそろっている | 費用を抑えたい |
| ミドル | 保温性の高い浴槽、壁パネルの柄や色の選択肢が増える | 暖かさや見た目も大事にしたい |
| ハイグレード | 肩湯やジェットバス、照明の演出、素材の質感など | 入浴時間を楽しみたい |
※標準装備やオプションの内容は、商品ごとに異なります。
設備:暖房乾燥機、手すり、節湯シャワーなどを追加できます。暖房乾燥機には電気式と温水式があり、必要な工事と光熱費が異なります。家族の年齢や将来の使い方を考えて、手すりの位置や浴槽のまたぎやすさも確認しておくと安心です。
現場から:「寒いから浴室暖房を付けたい」というご相談でも、寒さの原因が浴室の窓や、脱衣所との温度差にあることもあります。窓の断熱や脱衣所の暖房まで含めて考えると、暖房乾燥機だけより効果が出る場合があります。
3. 工事前の確認(浴室の種類・サイズと梁・給湯器)
カタログで商品を決める前に、次の3点を現地で確認します。費用と工期は、ここで大きく変わります。
▲ 商品を決める前に確認する3つのポイント。
① 今の浴室の種類(ユニットバスか、在来工法か)
パネル仕上げならユニットバス、タイル張りなら在来工法という傾向はありますが、タイル仕上げのユニットバスもあります。工法は、品番や点検口、構造などを現地で確認して判断します。在来工法からユニットバスに替える場合は、タイルやコンクリートの解体、床の基礎づくりが加わり、費用も工期も増えます。また、戸建ての在来浴室では、解体して初めて土台や柱の腐食が見つかることがあり、補修費を見込んでおくと安心です。
② サイズと梁・窓(入る商品が決まる)
浴室の内寸に加え、天井の高さ、梁や柱の出っ張り、窓の位置を確認します。梁がある場合は、天井の一部を下げる加工ができる商品かどうかで選択肢が変わります。窓は、ユニットバスの壁の位置に合わせて納める必要があり、寒さが気になるなら、この機会に断熱性の高い窓への交換も検討できます。
③ 給湯器と電源(追い焚き・暖房乾燥機)
追い焚き機能の有無や、浴槽の配管の種類は、給湯器と合わせる必要があります。給湯器を10年以上使っている場合は、浴室と一緒に交換するかもあわせて検討すると、工事が一度で済みます。暖房乾燥機を付ける場合は、専用の電源が必要になることが多く、分電盤までの配線を確認します。
現場から:私たちは現地調査でこの3点を先に確認し、グレードを上げなくてもいい場合は、その理由もお伝えしています。
4. 脱衣所も替えるべき?
次のどれかに当てはまるなら、浴室と同時に脱衣所の内装も替えることをおすすめします。
- 浴室の入口前の床が変色している、踏むと柔らかい
- 壁紙にカビやはがれがある
- この浴室をあと10年以上使う予定がある
反対に、脱衣所の傷みが少ない場合や、数年以内の住み替えを考えている場合は、入口まわりの補修だけでも十分なことがあります。
床:水に強く継ぎ目が少ないクッションフロアが第一候補です。入口前の床が柔らかい場合は、表面だけでなく下地が傷んでいることがあるため、張り替えの前に確認が必要です。床の素材で迷ったら、フロアタイルとクッションフロアの違いも参考にしてください。
洗面台も古い場合:脱衣所と洗面所が同じ部屋なら、洗面台の交換も同じ工事にまとめると、床を壁際まできれいに張り替えられます。洗面台の選び方や費用は、洗面所リフォームの記事にまとめています。
脱衣所の寒さ:冬は、暖かい浴室と冷えた脱衣所の温度差が気になることがあります。壁掛けの暖房機を付ける場合は、壁紙を張る前に下地と電源を用意しておくと、きれいに仕上がります。
5. 補助制度
みらいエコ住宅2026事業では、ユニットバスを単純に交換するだけでは補助対象になりません。ただし、浴室に設ける一部の設備や工事は、所定の条件を満たすと補助対象になります。
| 対象設備・工事 | 補助額 |
|---|---|
| 高断熱浴槽 | 48,000円/戸 |
| 浴室乾燥機 | 27,600円/戸 |
| 節湯水栓 | 9,000円/箇所 |
| 段差の解消 | 8,400円/戸 |
| 手すりの設置 | 7,200円/戸 |
- 設備は、制度の対象として登録された製品が対象です。
- 対象は、原則として2016年12月31日以前に新築された住宅です。
- 居室1室のすべての開口部の断熱改修など、所定の要件化工事との組み合わせが必要です。浴室はこの「居室」には含まれないため、浴室の窓を替えるだけでは条件を満たしません。
- 1回の申請の合計補助額が5万円以上であることなどの条件があります。
- 申請は登録事業者が行い、交付申請は原則として工事完了後です。受付は2026年12月31日まで、予算に達した時点で終了します。
詳しい条件は制度の公式ページでご確認ください。
介護保険の住宅改修(名古屋市)
要支援・要介護の認定を受けている方の住まいで、浴室の手すりの設置、段差の解消、滑りにくい床への変更、引き戸への取り替えなどが対象になります。支給の限度は工事費20万円までで、その7〜9割が給付されます。名古屋市では、着工前に区役所または支所へ事前申請が必要です。ユニットバスへ交換する場合も、手すり・段差解消・床材変更など、対象となる改修に対応する部分が給付対象になる場合があります。交換費用全額が対象になるとは限りません。まずはケアマネジャーにご相談ください。
契約前に、施工会社へ対象条件と申請手順を確認しておきましょう。私たちも見積もりの段階で、使える制度があるかを一緒に確認しています。
6. マンション・賃貸・売却前の注意
当てはまるところだけ確認してください。
分譲マンションにお住まいの方
浴室の交換は専有部分の工事なので、多くの場合は行えます。ただし、管理組合への工事届や、作業できる曜日・時間帯の指定があるマンションは珍しくありません。マンションの浴室は、梁や配管スペース、床下の高さに制約があることが多く、マンション専用のユニットバスから選ぶのが一般的です。今より大きいサイズにするのは難しいことが多いため、現地で確認してから判断します。配管や排気が共用部分に関わる場合は、管理規約と管理組合への確認が必要です。
賃貸住宅にお住まいの方・オーナー様
借主の方が浴室に手を加える場合は、事前に貸主・管理会社の承諾が必要です。水漏れや給湯の故障は、まず管理会社へ連絡するのが原則です。オーナー様にとっては、浴室は内見で清潔感を見られやすい場所です。ただし費用が大きいため、水栓やシャワーの交換、コーキングの打ち替え、浴室用のシートや塗装による補修なども合わせて検討するとよいでしょう。
売却前なら、リフォームを決める前に相談を
浴室の交換費用が、そのまま売却価格に上乗せされるとは限りません。設備の状態や周辺の売出物件によっては、ハウスクリーニングや必要な修理にとどめる選択肢もあります。工事を始める前に、現状のまま売る場合と比較しておくと安心です。
7. よくある質問とまとめ
Q 工事中、お風呂には入れますか?
A 浴室を使えないのは、解体から、組み立て・接続・必要な養生・点検が完了し、施工会社から使用可能と案内されるまでです。工事全体の期間と入浴できない期間は異なる場合があるため、事前に確認しましょう。近くの銭湯やスポーツ施設も含めて、工事日程を決めましょう。
Q 浴槽だけ、水栓だけを替えることはできますか?
A ユニットバスの種類によってはできます。ただし古いユニットバスでは、部品が手に入らないこともあります。床や壁の傷みも合わせて点検し、部分的な交換と浴室ごとの交換、どちらが合うかを判断します。
Q 浴室を広くできますか?
A 戸建てでは、脱衣所や周囲の壁を動かして一回り大きいサイズにできることがあります。ただし構造や配管の条件で費用が大きく変わり、マンションでは難しいことが多いため、現地で確認してから判断します。
Q 結局、どこまでやるべきですか?
A 今の傷み具合・使う予定の年数・予算を合わせて判断します。長く使うならユニットバス+脱衣所、冬の寒さや家族の入浴の安全が一番の悩みなら、暖房や手すりも候補です。数年以内に住み替えや売却を考えているなら、部分的な修理にとどめる選択もあります。
お風呂リフォームの費用は、ユニットバスのグレードと、どこまで工事するか、そして今の浴室の種類で大きく変わります。ユニットバスの交換だけなら70万円前後から、脱衣所込みで80〜125万円、暖かさと安全性まで高めると120万円を超えることもあります。まず「何に困っているか」を決め、そのうえで商品を選ぶと、見積もりの比較がぐっと楽になります。
「うちのお風呂は、どこまでやるべきだろう」と迷ったときは、ぜひ一度ご相談ください。浴室の種類やサイズ、給湯器を拝見したうえで、グレードを上げなくてもいい場合は、その理由も含めてお伝えします。

リフォームについて、お気軽にご相談ください
浴室の交換から、水まわり・内装をまとめたリフォームまで承ります。浴室の種類・サイズ・管理規約の確認、商品のご提案、補助制度の確認、お見積りまで一括で対応します。水栓や手すりの取り付けだけの小さな工事でも承ります。
無料でご相談する → LINEで相談する →参考・出典
- パナソニック「浴室・お風呂のリフォーム費用の相場・目安」(工事内容別の費用・工期)
- パナソニック「浴室(お風呂)リフォームのチェックポイント」(在来浴室の追加工事、入口と浴槽の位置)
- CREX「浴室リフォームの費用ガイド」(グレード別の費用、在来浴室からの交換、オプション)
- LIXIL「先進的窓リノベ2026・みらいエコ住宅2026 制度説明」(高断熱浴槽・節湯水栓・バリアフリー改修の補助額)
- みらいエコ住宅2026事業「子育て対応改修」(浴室乾燥機の補助額)
- みらいエコ住宅2026事業 公式ページ(リフォーム)
- 名古屋市「介護保険の住宅改修費の支給」(着工前の事前申請)
※本記事の費用・工期は上記出典および弊社が取り扱った工事をもとにした税込の目安であり、ユニットバスの商品・既存の浴室の種類と状態・サイズ・内装の範囲により変動します。メーカー価格は改定される場合があります。掲載画像は、工事範囲による見え方の違いを分かりやすくするためのイメージであり、実際の仕上がりは商品・照明・間取り・撮影条件により異なります。補助制度の内容は2026年11月時点の情報です。予算の状況により受付が終了する場合があるため、最新の情報は各制度の公式サイトでご確認ください。分譲マンションで工事を行う場合は、事前に管理規約および管理組合への届出の要否をご確認ください。賃貸住宅の場合は、賃貸借契約の内容をご確認のうえ、必要に応じて貸主・管理会社の承諾を得てください。
