
衣替えはいつから?名古屋の気温で決める時期と、収納スペースを増やすコツ
月刊・季節の暮らし 10月号
衣替えはいつから?名古屋の気温で決める時期と、収納スペースを増やすコツ
「そろそろ衣替えをしないと」と思いながら、気がつけば11月。 朝は寒いのにクローゼットには半袖しかない──毎年どこかで起きる光景です。 この記事では、名古屋の気温データから衣替えの目安を決める方法と、 しまう場所が足りなくなったときの考え方をまとめました。 先月の秋の大掃除で後回しにした「押入れ・クローゼットの中身」は、ここで片づけます。
愛知中央不動産株式会社 2026年10月 | 月刊・季節の暮らし(12か月シリーズ)
この記事でわかること(30秒まとめ)
□ 名古屋では10月が14.8〜23.3℃。夏物と冬物が両方いる、切り替えの月
□ 10月から11月にかけて6.0℃下がるため、冬物は11月前に出しておくと安心
□ 1年で一度も着なかった服は24枚。購入と手放す枚数の単純差は年間約8枚
□ 衣替えは全部出す → 3つに分ける → 定位置を決めるの3ステップ
□ 収納は「増やす」より、高さ・奥行き・掛ける/畳むの使い分けで密度を上げる
※各コツのチェック項目は折りたたんであります。「+」の見出しをタップすると開きます。気象データは名古屋(気象庁の平年値)を使用しています。
衣替えはいつから?名古屋の気温で見てみる

衣替えの時期は「6月1日と10月1日」と習った方も多いと思います。 ただ、実際に何を着るかを決めているのは暦ではなく気温です。 そこで、名古屋の平年値を月ごとに帯で並べてみました。 帯の左端が日最低気温の平均、右端が日最高気温の平均です。
データ表(数値で見る)
| 月 | 日最低気温の平均(℃) | 日最高気温の平均(℃) |
|---|---|---|
| 1月 | 1.1 | 9.3 |
| 2月 | 1.4 | 10.5 |
| 3月 | 4.6 | 14.5 |
| 4月 | 9.7 | 20.1 |
| 5月 | 14.9 | 24.6 |
| 6月 | 19.4 | 27.6 |
| 7月 | 23.5 | 31.4 |
| 8月 | 24.7 | 33.2 |
| 9月 | 21.0 | 29.1 |
| 10月 | 14.8 | 23.3 |
| 11月 | 8.6 | 17.3 |
| 12月 | 3.4 | 11.7 |
出典:気象庁「過去の気象データ・平年値(名古屋)」1991〜2020年の平年値をもとに作成(2026年10月時点)
10月は14.8℃から23.3℃。11月は8.6℃から17.3℃。 この帯の長さが、そのまま「朝と昼で必要な服が変わる幅」になります。
つまり10月は夏物と冬物が両方いる月です。だから「10月1日に全部入れ替える」とうまくいかず、途中で出し直すことになります。
10月は「入れ替える月」ではなく「重ねる月」
現実的なのは、10月のうちに一気に入れ替えてしまうのではなく、 2段階に分けるやり方です。
1. 10月前半 真夏物(ノースリーブ・薄手の半袖・サンダル)だけを先に下げる。長袖シャツ・薄手のカーディガン・パーカーを、取り出しやすい高さに移す。
2. 10月後半から11月初め 残りの半袖を下げ、コート・ニット・マフラーを出す。ここで冬物の点検(後述)も済ませる。
10月の日中は平均で23.3℃まで上がります。 ここで半袖を全部しまってしまうと、暑い日に着るものがなくなります。 その一方で10月は朝晩に冷え込みやすく、日最低気温の平均は14.8℃。日中との差は8℃以上あります。 「昼に合わせると朝が寒く、朝に合わせると昼が暑い」のが10月という月です。
冬物を出すなら、11月に入る前に
もうひとつ、気温の「下がり方」も見ておきます。 日最高気温の平均が前の月からどれだけ下がるかを並べると、 10月から11月にかけての6.0℃が、秋のなかでもっとも大きな下がり幅になっています。
+ 参考:1か月でどれくらい気温が下がるのか
データ表(数値で見る)
| 期間 | 下がる幅(℃) |
|---|---|
| 8月→9月 | 4.1 |
| 9月→10月 | 5.8 |
| 10月→11月 | 6.0 |
| 11月→12月 | 5.6 |
出典:気象庁「過去の気象データ・平年値(名古屋)」1991〜2020年の平年値をもとに作成(2026年10月時点)
つまり、11月に入ると体感は一気に変わります。 「寒くなってから冬物を出す」と、出した日にはもう遅い、ということが起きやすい時期です。
つまり冬物の準備は10月のうちに。実際に着るのは11月からでも、出して点検しておくのは10月中がちょうどいいタイミングです。
ここまでのポイント
・名古屋の10月は14.8〜23.3℃。夏物と冬物が両方必要な「重ねる月」
・10月前半は真夏物だけを下げ、後半に残りを入れ替えると失敗しにくい
・10月→11月は日最高気温が6.0℃下がる。秋のなかでもっとも大きい下がり幅
・冬物は「寒くなってから」ではなく、10月のうちに出して点検しておく
なぜ毎年、収納が足りなくなるのか
衣替えのたびに「しまう場所がない」と感じるのは、片づけ方が下手だからとは限りません。 服は、意識しないうちに増えやすいものだからです。
環境省が公表している調査では、1人あたりの1年間の衣類について、次のような数字が示されています。
データ表(数値で見る)
| 区分 | 枚数(枚) |
|---|---|
| 1年間に買う服 | 19 |
| 1年間に手放す服 | 11 |
| 1年間一度も着なかった服 | 24 |
出典:環境省「サステナブルファッション」(令和7年度 循環型ファッションの推進方策に関する調査業務におけるアンケート調査)をもとに作成
買うのが約19枚、手放すのが約11枚。 購入枚数と手放す枚数の単純差では、年間およそ8枚の差があります。 そして、1年間一度も着られていない服が24枚あるとされています。
服が増えやすいことも、収納が窮屈になる一因です。
つまり収納が足りないのではなく、着ていない服が場所を占めている可能性があります。収納を増やす前に、まずここを疑うのが近道です。
手放した服のゆくえも知っておく
ちなみに、手放された服がそのあとどうなっているのかも公表されています。 「捨てる」以外の選択肢を知っておくと、判断が少し楽になります。
+ 参考:手放した服は、そのあとどうなっているのか
データ表(数値で見る)
| 処理方法 | 割合(%) |
|---|---|
| 可燃ごみ・不燃ごみとして廃棄 | 55 |
| 行政回収・資源回収 | 19 |
| 古着として販売 | 18 |
| 店頭等での回収 | 5 |
| 譲渡・寄付 | 3 |
出典:環境省「サステナブルファッション」(令和7年度 循環型ファッションの推進方策に関する調査業務におけるアンケート調査)をもとに作成
可燃ごみ・不燃ごみとして処分されるのが55%。 一方で、古着として販売する、譲る・寄付する、店頭の回収に出す、といった道もあります。 まだ着られる状態のものは、そちらを検討してもいいかもしれません。
※お住まいの自治体によって、衣類・古着の回収方法や回収日は異なります。 名古屋市をはじめ、資源回収の対象や出し方は自治体のページでご確認ください。
衣替えは3ステップで終わる
衣替えが1日で終わらない最大の理由は、「入れ替えながら仕分けようとする」ことです。 出す・しまう・選ぶを同時にやると、行き先の決まらない服が机の上に積み上がっていきます。 順番を分けるだけで、ずいぶん楽になります。

ステップ1 まず全部出す(30分)
クローゼットや衣装ケースの中身を、いったんすべて床やベッドの上に出します。 ここで大事なのは「1か所ずつ」。家中の服を同時に出すと、その日のうちに戻せません。
全部出すと、たいていの方が「こんなに持っていたのか」と驚きます。 その驚きが、このあとの判断をしやすくしてくれます。
ステップ2 3つに分ける(60分)
出した服を、「この1年で着た」「着なかった」「迷う」の3つに分けます。 最初から「捨てる・残す」で分けようとすると手が止まりますので、 まずは着たかどうかという事実だけで分けるのがコツです。
「着た」はそのまま残します。「着なかった」は手放す候補です。 問題は「迷う」ですが、判断の目安を用意しておくと進みます。
衣替えで迷ったときの判断の目安
| こんな服 | 判断の目安 | 置き場所の決め方 |
|---|---|---|
| この1年、一度も着なかった | 来年も着ない可能性が高いと考えられます。ただし冠婚葬祭用・礼服は例外です。 | 手放す候補の箱へ。すぐ決められなければ「保留箱」に日付を書いて入れる。 |
| 似た服が3枚以上ある | 実際に着回しているのは1〜2枚であることが多いものです。 | いちばん着ている順に並べ、下位のものから手放す候補に。 |
| サイズが合わない | 「痩せたら着る」は保管期間が長くなりがちです。期限を決めるのが現実的です。 | 残すなら期限を書いたラベルを付けて別の箱に。 |
| 毛玉・シミ・型くずれがある | 人前で着られない状態なら、家では着ていても外出では出番がありません。 | 部屋着に回すなら枚数の上限を決める。上限を超えたぶんは手放す。 |
| 高かった・思い出がある | 金額と今の出番は別です。ただし無理に手放す必要もありません。 | 「思い出枠」の箱を1つだけ作り、その中に入る量だけ残す。 |
| いただき物で使っていない | 使っていないこと自体は、贈った方の気持ちを否定するものではありません。 | 譲る・寄付するなど、次の人に渡す方法を検討する。 |
※無理に減らす必要はありません。「迷う」ものは保留箱に入れ、 日付を書いて半年後にもう一度見る、という方法でも十分に機能します。 半年後に一度も開けなかったなら、それが答えです。
ステップ3 戻す前に「定位置」を決める(30分)
残すと決めた服を、そのまま元の場所に戻してはいけません。 戻す前に「どこに何を置くか」を決めます。ここを飛ばすと、来年また同じ状態になります。
+ 定位置の決め方のコツを見る(5項目)
・使用頻度で高さを決める 毎日着るものは腰から目の高さ、週1回程度は上段、季節物は最上段か最下段へ
・人別・用途別にまとめる 「家族ごと」か「仕事用・普段着・部屋着」でざっくり区切ると、戻す場所に迷わなくなる
・1軍と2軍を分ける よく着る服だけを手前に集め、奥は「たまに着る服」と割り切る
・空きを1割残す ぎゅうぎゅうに詰めると出し入れが面倒になり、結局使わない場所になる
・ラベルを貼る 衣装ケースの中身を外から書いておくと、来年の衣替えが半分の時間で終わる
つまり衣替えにかかる時間は、前回の衣替えでどこまで決めたかで決まります。今年ラベルを貼れば、来年は探す時間がなくなります。
子ども服と寝具は、別枠で考える
ここまでの手順は大人の衣類を前提にしています。 ただ実際の衣替えでは、子ども服と寝具という、判断の軸が違うものが必ず出てきます。 同じ箱に混ぜると手が止まりますので、最初から分けてしまうのがおすすめです。
子ども服は「着たかどうか」では判断できません。 まだ十分着られるのにサイズが合わなくなる、ということが起きるからです。 判断の軸は「この1年で着たか」ではなく、「来年のこの季節に、サイズが合うか」になります。
+ 子ども服の衣替えのコツを見る(5項目)
・来年のサイズで着られるかで判断する。迷うものは1つ上のサイズの箱へ
・お下がりに回すものは、サイズごとに箱を分けてラベルを貼る(「100 秋冬」のように季節も書いておくと探さずに済みます)
・サイズアウトしたものは、譲る・売る・寄付するなど次の行き先を決めてから箱に入れる
・園や学校の指定品・行事用は、使う時期が決まっているので別の場所にまとめる
・上着・靴・長靴は成長の影響が大きいので、シーズン前に一度合わせてみる
もうひとつが寝具です。10月は毛布や厚手の掛け布団を出す時期でもあります。 衣類と同じタイミングで押入れを開けるので、まとめてやってしまうのが効率的です。
+ 寝具の入れ替えチェックリストを見る(6項目)
□ 出した毛布・布団は、天気のいい日に干してから使う
□ カバー・シーツ類を洗う(敷きパッドは忘れがちです)
□ しまう夏用寝具は、洗って完全に乾かしてから収納する
□ 布団を収納する場所の床・壁にカビやシミがないか確認する
□ 圧縮袋を使う場合は、素材ごとの注意書きを確認する(羽毛など、強く圧縮しない方がよいとされるものがあります)
□ 使っていない来客用の布団が何組あるか、この機会に数えておく
つまり衣替えは大人の服・子ども服・寝具の3系統に分けて考えると、判断の軸が混ざらず一気に進みます。
【本編】収納スペースを増やす5つのコツ
ここからは、限られた収納をどう使うかです。 「収納が足りない」と感じるとき、実際には空間が余っているのに使えていないことが少なくありません。
各コツのチェック項目は「+」の見出しをタップすると開きます。 できそうなものから試してみてください。
① 高さ(垂直方向)を使う
押入れやクローゼットは、たいてい上に空間が余っています。 棚板やラックを1枚足すだけで、使える面積が実質的に増えます。

+ 高さを使うチェックリストを見る(6項目)
□ クローゼットのハンガーパイプの下に、引き出しやラックを入れる
□ 押入れの上段・下段それぞれに、コの字ラックを入れて2段にする
□ 天袋(最上段)は年1回しか使わないものの指定席にする
□ 床に直置きしている箱を、積み重ねられるタイプに替える
□ つっぱり棒を1本足して、バッグや帽子を掛ける
□ 棚の上に仕切りスタンドを入れ、畳んだ服が崩れないようにする
② 奥行きを前後に分ける
布団をしまうことを前提につくられた押入れは奥行きが深く、 衣装ケース1つ分ではたいてい奥が余ります。 一方、ハンガーで掛けることを前提としたクローゼットは奥行きが浅く、 前後に分けにくい場所です。
同じ「収納」でも、この2つは設計の考え方がまったく違います。 寸法は住宅によって異なりますので、収納用品を買う前に必ず測る。 これだけで失敗がかなり減ります。
+ 奥行きを使うチェックリストを見る(5項目)
□ まずメジャーで奥行き・幅・高さを測る(買う前に必ず)
□ 押入れは手前=よく使う/奥=季節物で前後を分ける
□ 奥のものはキャスター付きにして、引き出せるようにする
□ 奥行きの合わない衣装ケースを使っていないか見直す
□ ふすまを開けたときに半分しか見えない構造なら、左右で「よく使う側」を決める
③ 「掛ける」と「畳む」を使い分ける
掛ける収納は取り出しやすい代わりに、場所をとります。 畳む収納は密度が高い代わりに、下のものが見えなくなります。 服の種類で使い分けるのが基本です。
+ 掛ける・畳むのチェックリストを見る(6項目)
□ しわになりやすい服(シャツ・ジャケット・コート)は掛ける
□ ニットは掛けると伸びるため、畳んで収納する
□ Tシャツ・下着・靴下は畳んで、立てて並べる(上から全部見える)
□ ハンガーの種類と色をそろえると、同じ幅に収まって本数が増える
□ 薄型のハンガーに替えて、掛けられる枚数を増やす
□ 掛ける服の丈をそろえて並べると、下に空間ができて箱が置ける
④ デッドスペースを拾う
家のなかには、収納として数えられていないのに使える場所があります。 ベッドの下、扉の裏、家具と壁のすき間。 ひとつずつは小さくても、合わせるとケース2〜3個分になることも珍しくありません。
+ デッドスペースのチェックリストを見る(6項目)
□ ベッド下に、高さの合う引き出しケースを入れる
□ クローゼットの扉の裏にフックやポケットを付ける
□ 洗面所・玄関の吊り戸棚の上段が空いていないか見る
□ 階段下収納・床下収納の中身を一度出して整理する
□ 家具と壁のすき間に、スリムワゴンが入らないか測る
□ 和室があれば、押入れ以外の床の間・地袋も候補に入れる
※賃貸住宅の場合、壁や建具へのネジ留め・強い粘着テープの使用は、 退去時の原状回復で借主の負担になることがあります。 つっぱり式や、跡の残りにくいフックを選ぶか、事前に管理会社へご確認ください。
⑤ 「とりあえず置き」の場所をつくらない
最後は道具ではなく習慣の話です。 椅子の背もたれ、ソファの端、寝室の床。 一時置きの場所ができると、そこは必ず定着します。
+ リバウンドを防ぐチェックリストを見る(5項目)
□ 脱いだ服を掛ける場所を、クローゼットの中に1本決める
□ 「1枚買ったら1枚手放す」を家族のルールにする
□ 衣装ケースはこれ以上増やさないと決めて上限にする
□ 保留箱は1つだけ。増やさない
□ 半年後にもう一度見る日を、カレンダーに入れておく
しまう前にやっておくこと(防虫剤と湿気)
せっかく整理しても、来年出したときに虫食いやカビがあっては台無しです。 しまう前のひと手間で、かなり防げます。

洗ってから、完全に乾かしてしまう
衣類の害虫は、汗や食べこぼしなどの汚れを手がかりに集まるといわれます。 一度しか着ていない服でも、しまう前には洗うのが基本です。 そして完全に乾かしてから収納します。わずかな湿り気がカビの原因になります。
+ しまう前のチェックリストを見る(7項目)
□ 着用済みの服は、必ず洗濯またはクリーニングをしてからしまう
□ クリーニングから戻った服は、ビニールカバーを外す(湿気がこもります)
□ 完全に乾いていることを確認してから収納する
□ 衣装ケースは8分目までにとどめる(詰めすぎると効果が落ちます)
□ 除湿剤を入れ、交換時期を確認する
□ 押入れは扉を開けて風を通す日をつくる
□ すのこを敷いて、床や壁から数cm離す
なお押入れやクローゼットは、衣類そのものだけでなく湿気への対策も欠かせません。 家の中で湿気がたまりやすい場所とカビ対策は、 夏の住まいの虫・カビ対策の記事で 場所別にまとめていますので、あわせてご覧ください。
防虫剤は、成分を確かめてから入れる
防虫剤には、ピレスロイド系、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのう といった種類があります。 全国クリーニング生活衛生同業組合連合会の解説では、ピレスロイド系は他の薬剤と併用できるとされる一方、 それ以外の種類は違う種類の薬剤と併用すると「衣類にシミが付いたり、変色する場合があります」と説明されています。
去年の残りと今年買ったものを、成分を確かめずに同じケースへ入れてしまう── これが起こりやすいのが、まさに衣替えのタイミングです。 古い防虫剤は先に取り出すか、種類をそろえてから入れてください。 また同じ解説では、防虫剤は衣類の一番上に置くと効果的とされています。
それでも入らないときの考え方
ここからは、不動産会社として少し違う角度からお伝えしたいことです。
減らしても、工夫しても、どうしても入らない。 その場合は片づけの問題ではなく、住まいの容量の問題かもしれません。
住宅の広さ(令和5年住宅・土地統計調査・全国)
| 区分 | 1住宅当たり延べ面積 | 1住宅当たり居住室の畳数 |
|---|---|---|
| 全国平均 | 90.86㎡ | 32.49畳 |
| 一戸建 | 126.32㎡ | 42.91畳 |
| 共同住宅(マンション・アパート) | 50.31㎡ | 20.60畳 |
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」(令和5年10月1日現在)/名古屋市「令和5年住宅・土地統計調査結果(名古屋の住宅・土地)」をもとに作成
全国平均で見ると、一戸建てと共同住宅では延べ面積に2倍以上の差があります。 マンションやアパートにお住まいで「収納が足りない」と感じるのは、 工夫が足りないからではなく、そもそもの面積が違うという面もあります。
名古屋市の令和5年住宅・土地統計調査では、居住世帯のある住宅のうち 持ち家が52万6,200戸、借家が55万300戸。持ち家住宅率は46.6%です。
賃貸住宅も多い都市であり、収納そのものを大きく変えにくい住まいでは、 「減らして回す」という考え方も重要になります。
次に住まいを選ぶときの、収納の見方
住宅購入では、収納の「量」だけでなく、収納の位置や家事動線まで確認することが大切です。 収納率や間取りから収納不足を防ぐ考え方は、 こちらの記事でも詳しく解説しています。
そのうえで、内見のときに現物を見るポイントがあります。 図面の「収納率◯%」だけでは分からない部分です。 また秋は日当たりを確かめやすい時期でもありますので、 収納と合わせて見ておくと判断材料が増えます。

+ 内見で収納をチェックする項目を見る(8項目)
□ 奥行きを測る(押入れタイプか、クローゼットタイプか)
□ ハンガーパイプの高さと本数を見る
□ 扉の開き方を確認する(折れ戸・引き戸・開き戸で使える範囲が変わります)
□ 扉を全開にしたとき、手前に家具が置けるかを想像する
□ 玄関のシューズボックスの段数を数える
□ 季節家電(扇風機・ヒーター)をどこにしまうかを具体的に考える
□ 収納の中の壁や床に、カビ・シミ・においがないか確かめる
□ コンセントや照明が収納内にあるかを見る(あると使い道が広がります)
とくに扉の開き方は、図面を見ただけでは気づきにくいところです。 折れ戸は全開にしても手前に少し出っ張り、引き戸は片側しか開きません。 実際に開け閉めしてみると、使える範囲のイメージがはっきりします。
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よくあるご質問
Q. 衣替えは結局、何月何日にやればいいですか?
A. 日付で決めるより、名古屋の気温を目安にするほうが実態に合います。10月前半に真夏物だけを下げ、10月後半から11月初めに残りを入れ替える、という2段階がおすすめです。10月から11月にかけて日最高気温の平均は6.0℃下がりますので、冬物は11月に入る前に出しておくと安心です。
Q. そもそも衣替えをしない(全部出しっぱなし)でもいいですか?
A. 収納に余裕があり、探すのに困っていなければ問題ありません。衣替えの目的は入れ替えそのものではなく、持っている服を把握することです。年2回、全部出して見直す機会があるかどうかが大事で、しまい込むかどうかは二の次と考えて差し支えありません。
Q. どうしても捨てられません。どうすればいいですか?
A. 無理に捨てる必要はありません。「保留箱」を1つだけ作り、日付を書いて入れておく方法をおすすめします。半年後に開けて、一度も取り出さなかったなら、そのときに判断すれば十分です。また、環境省の資料によれば手放された服の55%は可燃・不燃ごみとして処分されていますが、古着として販売する、譲る、店頭回収に出すといった選択肢もあります。
Q. 賃貸なのですが、収納を増やすのに壁に穴を開けても大丈夫ですか?
A. 契約内容によりますが、壁や建具へのネジ留めは退去時の原状回復で借主の負担と判断されることがあります。つっぱり式のラックや、跡の残りにくいフックを選ぶほうが無難です。判断に迷う場合は、作業の前に管理会社やオーナーへご確認ください。
Q. 防虫剤はたくさん入れたほうが効きますか?
A. 多すぎると再結晶を起こすことがあるとされており、適正量を守るほうが確実です。また、ピレスロイド系以外の防虫剤では、異なる種類を併用すると衣類にシミや変色が生じる場合があると説明されています。去年の残りと今年のものを混ぜないよう、古いものは先に取り出してください。
Q. 収納が足りないので、広い家に住み替えるべきでしょうか?
A. まずは減らす・使い方を変えるで解決できないかを試すのが順番だと考えています。そのうえで、家族構成が変わった、在宅勤務でスペースが必要になった、といった事情があれば、住み替えを検討する価値はあります。全国平均では一戸建てと共同住宅で延べ面積に2倍以上の差がありますので、間取りの種類を変えることで解決する場合もあります。
まとめ
10月の衣替えを、もう一度整理します。
この記事のまとめ
・名古屋の10月は14.8〜23.3℃。夏物と冬物が両方いる「重ねる月」
・10月前半は真夏物だけ下げ、10月後半〜11月初めに残りを入れ替える2段階で
・10月→11月は日最高気温が6.0℃下がる。冬物の点検は10月のうちに
・買う19枚・手放す11枚・一度も着ない24枚。単純差で年8枚ぶんの開きがある
・衣替えは全部出す→3つに分ける→定位置を決めるの3ステップ
・収納は高さ・奥行き・掛ける/畳むの使い分けで密度を上げる
・しまう前に洗って完全に乾かす。防虫剤は成分を確認し、異なる種類をむやみに併用しない
・賃貸の壁への固定は、原状回復で借主負担になることがある
全部やろうとしなくて大丈夫です。今年は「全部出して、3つに分ける」まで。 それだけでも、来年の衣替えはずいぶん楽になります。
次回予告
11月号 暖房費を抑えて暖かく暮らす冬の部屋づくりと寒さ対策
衣替えが終わったら、次は部屋そのものの準備です。次回は名古屋の冬の気温と光熱費のデータをもとに、暖房の設定を変えずに体感温度を上げる工夫と、窓・床・すき間の手当てをまとめる予定です。
それまでは、冬が来る前に「窓」を見直すもあわせてどうぞ。
公開しだい、この記事からもリンクします。

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・1月 新年に見直したい家の中の「捨てていいもの」チェックリスト
・2月 花粉シーズン前にやること 換気・掃除・空気清浄機の使い方
・3月 引越し繁忙期はいつ?費用を抑える時期と引越し準備のコツ
・4月 新生活で片づく家にする「いる・いらない」と収納場所の決め方
・5月 GWにチェックしたい家のメンテナンスと住まいの点検リスト
・6月 梅雨のカビ対策 お風呂・押入れ・窓の場所別予防法
・7月 名古屋の猛暑を室内で乗り切る電気代を抑える暑さ対策
・8月 台風前に家のここを確認 窓・ベランダ・雨どいの備え
