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冬の暖房費はどれが安い?エアコン・灯油・ガスを名古屋の料金で比較

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橋本 侑弥

筆者 橋本 侑弥

不動産キャリア15年

宅地建物取引士  不動産業界キャリア15年。賃貸仲介を中心に、市場データ分析と広告戦略を強みとしてきました。名古屋市内の複数エリアで現場経験があり、地域の生活情報にも精通。最新のマーケティング手法を活かした客付け・売却提案を得意とします。名古屋市東区出身、昭和区在住。

今年の夏、エアコン代に驚いた方へ


2026年の夏も、厳しい暑さが続きました。請求書を見て「こんなにかかるのか」と驚いた方も多いのではないでしょうか。

そして次は冬です。

実は電気代がいちばん高いのは冬です。2025年の平均で、夏が月10,278円に対し、冬は13,445円(総務省「家計調査」)。約3,000円の差があります。

当社でよくいただく質問があります。
「マンションと戸建て、どちらが省エネですか?」

エネルギー価格が読みにくい年です

さらに2026年は、中東情勢の緊迫化やホルムズ海峡をめぐる物流不安から、原油や燃料価格の先行きにも注目が集まっています。

電気・都市ガス・LPガス・灯油は、それぞれ料金の決まり方が異なります。エネルギー価格が不安定な時期ほど、単に「暖房を我慢する」のではなく、同じ暖かさを得るためにどの熱源を使うかを考えることが重要です。

我慢して室温を下げることには、健康面のリスクもあります。冬場の室温低下は血圧の変動や、入浴時のヒートショックにつながることが指摘されています。
「暖房を使わない」ではなく「安く暖める」——この記事はそのための材料です。

そこでこの記事では、名古屋の料金水準をもとに、エアコン・灯油・都市ガス・LPガス・電気ストーブの暖房費を同じ条件で比較します。冷房と暖房の両方について、木造・鉄骨造・RC造それぞれ6畳から20畳まで試算しました。

結論を先にお伝えすると、建物の構造による差は確かにあります。ただし——

構造の差より、
どの暖房機器を選ぶかの方が、はるかに大きく効きます。

本記事の12畳モデル試算では、構造・住戸条件による差は月1,260円。熱源の違いによる差は月7,557円——約6倍の開きがあります。


電気代は冬のほうが高い?


この記事でわかること

木造・鉄骨造・RC造で冷暖房費はどれだけ違うか

冷房・暖房とも6畳〜20畳、2畳刻みのモデル試算

エアコン・灯油・都市ガス・LPガス・電気ストーブの費用比較

エアコンのサイズ選びで失敗しない方法

・それでも戸建てを選ぶ理由

試算の前提

数字を出す以上、前提を明らかにしておきます。名古屋の料金水準に合わせて計算しました。

項目設定
設定温度冷房・暖房とも26℃
電気31円/kWh
都市ガス160円/㎥(東邦ガスの料金水準
LPガス600円/㎥(名古屋の一般的な水準)
灯油120円/L(愛知県の店頭価格水準
期間1か月=30日

※2026年9月時点の料金水準です。契約プラン・時期・使用量により単価は変わります。

エアコンの効率(COP)について

エアコンにはCOP(成績係数)という指標があります。消費した電力の何倍の熱を運べるかを示す数値です。
本記事ではCOP4.0で計算しています。1kWhの電気で、4kWh分の熱を動かせるということです。
電気ストーブはCOP1.0。電気を熱に変えるだけなので、1kWhの電気からは1kWh分の熱しか得られません。ここが決定的な差になります。

▼ 夏の節電について詳しく

エアコンと電気代のリアル|我慢せずに下げる節電のコツ

設定温度・フィルター清掃・室外機まわりなど、今の住まいですぐできる節電をまとめています。この記事が「住まいと機器の選択」を扱うのに対し、あちらは「使い方」の話です。

記事を読む →

構造で冷暖房の効きはどれだけ違う?

構造による冷暖房の効果の差

エアコンのカタログに答えがあります

エアコンの畳数表示を見てください。同じ能力でも、木造と鉄筋では対応できる広さが違います。

能力木造和室鉄筋洋室
2.2kW4.5〜6畳6〜9畳
2.8kW6〜8畳8〜12畳
4.0kW11〜14畳15〜23畳

※各社カタログの一般的な表示例です。鉄骨造に該当する区分はありません。

同じ2.2kWで木造なら6畳、鉄筋なら9畳。約1.5倍の差があります。

本記事のモデル試算で使用する補正係数

木造 1.00(基準)/鉄骨造 1.25倍RC造 1.50倍

本記事のモデル試算では、RCマンションモデルの冷暖房負荷を木造モデルの約3分の2として計算しています。一般的にマンションはRC造、アパートは木造か鉄骨造、戸建ては木造が多くなります。

鉄骨造について
エアコンのカタログには「木造和室」と「鉄筋洋室」の2区分しかありません。鉄骨造は独立した区分がないため、本記事では両者の中間として1.25倍と仮定した、あくまでモデルケースの数値です。実際は断熱材の仕様や建築時期によって、木造寄りにも鉄筋寄りにもなります。

なおマンションが有利な理由は構造材だけではありません。上下左右に住戸がある中住戸は、外気に接する面が少ないためです。逆に最上階の角部屋は外気に接する面が多く、同じマンションでも条件が変わります。

冷房の電気代|6畳〜20畳のモデル試算

まず冷房から見ていきます。設定温度26℃、1か月(30日)の電気代です。

リビング12畳・冷房1か月の電気代木造・鉄骨造・RC造の比較(設定26℃/単位:円)

0 2,500 5,000 7,500 10,000 単身 4h/日/木造:1,984円 1,984 単身 4h/日/鉄骨造:1,587円 1,587 単身 4h/日/RC造:1,322円 1,322 単身 4h/日 カップル 10h/日/木造:4,959円 4,959 カップル 10h/日/鉄骨造:3,967円 3,967 カップル 10h/日/RC造:3,306円 3,306 カップル 10h/日 ファミリー/木造:8,926円 8,926 ファミリー/鉄骨造:7,141円 7,141 ファミリー/RC造:5,951円 5,951 ファミリー 木造 鉄骨造 RC造

ファミリーはリビング12畳を12時間+6畳の個室2部屋を各6時間使用する想定です。

4人家族なら暖房費はどうなる?

①単身|1日4時間

帰宅後の数時間だけ使うケースです。

広さ木造鉄骨造
(モデルケース)
RC造(マンション)
6畳992円793円661円
8畳1,322円1,058円882円
10畳1,653円1,322円1,102円
12畳1,984円1,587円1,322円
14畳2,314円1,851円1,543円
16畳2,645円2,116円1,763円
18畳2,975円2,380円1,984円
20畳3,306円2,645円2,204円

12畳なら木造1,984円に対しRC造1,322円。月662円の差です。

②カップル・共働き|1日10時間

在宅時間帯に使うケースです。

広さ木造鉄骨造
(モデルケース)
RC造(マンション)
6畳2,479円1,984円1,653円
8畳3,306円2,645円2,204円
10畳4,132円3,306円2,755円
12畳4,959円3,967円3,306円
14畳5,785円4,628円3,857円
16畳6,612円5,289円4,408円
18畳7,438円5,951円4,959円
20畳8,265円6,612円5,510円

12畳で木造4,959円、RC造3,306円月1,653円の差になります。

③ファミリー|リビング12時間+個室6畳を6時間×2部屋

リビングを長く使い、子ども部屋や寝室でも使うケースです。

広さ木造鉄骨造
(モデルケース)
RC造(マンション)
リビング10畳7,934円6,347円5,289円
リビング12畳8,926円7,141円5,951円
リビング14畳9,918円7,934円6,612円
リビング16畳10,910円8,728円7,273円
リビング18畳11,901円9,521円7,934円
リビング20畳12,893円10,314円8,595円

※リビングの広さ別。個室は6畳×2部屋を各6時間として加算しています。

リビング12畳のファミリー世帯なら、木造8,926円に対しRC造5,951円。月2,975円の差です。
夏の4か月で計算すると、年間で約1.2万円の違いになります。

これが「マンションの方が冷房費は安い」と言われる根拠です。ただし住宅の主な冷房手段はエアコンですが、暖房は複数の熱源から選べます。

ここからが本題です。

暖房は熱源で決まる

暖房費が安いのはどれ?


エアコン、石油ファンヒーター、ガスファンヒーター、電気ストーブ、オイルヒーター——この選択が、冬の光熱費を大きく左右します。

同じ熱量を得るのに、いくらかかるか

熱量の単位を揃えて比べます。1万kcal(約11.6kWh分の熱)を得るのに必要な費用です。

エアコンと電気ストーブで4倍の差1万kcalを得るのに必要な費用(単位:円)

0 100 200 300 400 エアコン:90円 エアコン 90円 石油ファンヒーター:152円 石油ファンヒーター 152円 都市ガスファンヒーター:175円 都市ガスファンヒーター 175円 LPガスファンヒーター:298円 LPガスファンヒーター 298円 電気ストーブ:360円 電気ストーブ 360円

名古屋の料金水準で計算。機器効率はエアコンCOP4.0、灯油90%、ガス85%、電気ストーブ100%としています。

熱源1万kcalあたりエアコン比
エアコン90円1.0倍
石油ファンヒーター152円1.7倍
都市ガスファンヒーター175円1.9倍
LPガスファンヒーター298円3.3倍
電気ストーブ・オイルヒーター360円4.0倍

どちらも電気なのに、なぜ4倍も違うのか

仕組みがまったく違うためです。
電気ストーブは電気を熱に変えるだけ。1kWhの電気からは1kWh分の熱しか出せません。
エアコンは外の熱を室内に運び込む装置です。1kWhの電気で4kWh分の熱を動かせます。
「作る」か「運ぶ」か。この違いが4倍の差になります。

また同じ「ガス」でも、都市ガスとLPガスで約1.7倍の差があります。名古屋市内の多くは都市ガス(東邦ガス)のエリアですが、郊外や一部のアパートではLPガスのことがあります。物件を選ぶ際は確認してください。

暖房費|6畳〜20畳・熱源別のモデル試算

設定温度26℃、1日8時間、30日で計算しました。

同じ部屋・同じ時間でも、熱源で4倍の差木造12畳・26℃・1日8時間×30日の暖房費(単位:円)

0 4,000 8,000 12,000 16,000 エアコン:3,779円 3,779 エアコン 石油FH:6,377円 6,377 石油FH 都市ガスFH:7,342円 7,342 都市ガスFH LPガスFH:12,515円 12,515 LPガスFH 電気ストーブ:15,114円 15,114 電気ストーブ

名古屋の料金水準で試算。機器の性能・住まいの気密性・外気温により変動します。

木造(戸建て・木造アパート)

広さエアコン石油FH都市ガスFHLPガスFH電気ストーブ
6畳1,889円3,188円3,671円6,257円7,557円
8畳2,519円4,251円4,895円8,343円10,076円
10畳3,149円5,314円6,118円10,429円12,595円
12畳3,779円6,377円7,342円12,515円15,114円
14畳4,408円7,440円8,566円14,601円17,633円
16畳5,038円8,503円9,789円16,686円20,152円
18畳5,668円9,565円11,013円18,772円22,671円
20畳6,298円10,628円12,237円20,858円25,190円

鉄骨造(軽量鉄骨アパートなど)※モデルケース

広さエアコン石油FH都市ガスFHLPガスFH電気ストーブ
6畳1,511円2,551円2,937円5,006円6,046円
8畳2,015円3,401円3,916円6,675円8,061円
10畳2,519円4,251円4,895円8,343円10,076円
12畳3,023円5,102円5,874円10,012円12,091円
14畳3,527円5,952円6,853円11,680円14,107円
16畳4,030円6,802円7,831円13,349円16,122円
18畳4,534円7,652円8,810円15,018円18,137円
20畳5,038円8,503円9,789円16,686円20,152円

RC造(マンション)

広さエアコン石油FH都市ガスFHLPガスFH電気ストーブ
6畳1,260円2,126円2,447円4,172円5,038円
8畳1,679円2,834円3,263円5,562円6,717円
10畳2,099円3,543円4,079円6,953円8,397円
12畳2,519円4,251円4,895円8,343円10,076円
14畳2,939円4,960円5,710円9,734円11,755円
16畳3,359円5,668円6,526円11,124円13,435円
18畳3,779円6,377円7,342円12,515円15,114円
20畳4,198円7,085円8,158円13,905円16,794円

※1日8時間×30日。機器の性能・住まいの気密性・外気温により変動します。

表を横に見てください

12畳の木造で比べると——
エアコン3,779円/石油FH6,377円/都市ガスFH7,342円/LPガスFH12,515円/電気ストーブ15,114円

結論|構造より熱源の影響が大きい

暖房費が安いのは?


最初の質問に戻ります。「マンションと戸建て、どちらが省エネか」

12畳の部屋で、暖房費を比べてみます。

構造による差

エアコンを使った場合
木造 3,779円 → RC造 2,519円
差は月1,260円

熱源による差

RC造(マンション)で比べた場合
エアコン 2,519円 → 電気ストーブ 10,076円
差は月7,557円

つまり、こういうことです

12畳・1か月の暖房費

木造アパート + エアコン → 3,779円
RC造マンション + 電気ストーブ → 10,076円

冷暖房負荷が大きい住まいでも、効率の良い熱源を選ぶことで暖房費を抑えられる場合があります。

構造の差は月1,260円。熱源の差は月7,557円約6倍の開きがあります。

建物の構造は、確かに効きます。
ただしそれ以上に、どの暖房機器を選ぶかが効きます。

マンションを選べば自動的に光熱費が下がるわけではありません。マンションでも電気ストーブやオイルヒーターを主暖房にすれば、木造でエアコンを使うより高くなります。

逆に言えば、戸建てや木造アパートでも、熱源を見直せば光熱費は下げられるということです。

エアコンは部屋に合ったサイズを選ぶ

ここは必ずお伝えしたい点です。

よくある間違い

「消費電力が大きいと電気代がかかりそうだから、小さめのエアコンを選ぼう

——これは逆効果になることが多いです。

小さすぎるエアコンは「アクセルベタ踏み」状態です

車で考えてみてください。

軽自動車で高速道路を走り続けるのと、排気量に余裕のある車で同じ速度を出すのでは、どちらが燃費が良いでしょうか。

エンジンを限界まで回し続ける軽自動車より、余裕をもって巡航できる車の方が燃費は良くなります。

エアコンも同じです

現在のエアコンはインバーター制御で、室温に応じて出力を自動調整します。
設定温度に達したら出力を絞り、少ない電力で維持する——これが省エネの仕組みです。

ところが能力が足りないエアコンは、設定温度に届きません。常にフル稼働のまま、出力を絞る場面が来ない。最も効率の悪い運転が続きます。

小さすぎる機種のデメリット

設定温度に到達しない(特に真夏・真冬)

・常にフル稼働で効率の悪い運転が続く

・結果として電気代がかえって高くなる

・部屋が暖まらず、結局ストーブを併用することに

機器への負荷が大きく、寿命が縮む可能性

選ぶときの目安

カタログの畳数表示を正しく読む

木造の部屋は「木造和室」の数字を見る
マンションは「鉄筋洋室」の数字を見る
最上階・角部屋・南向きの大きな窓がある部屋は、ワンランク上を検討

とくに暖房は冷房より大きな能力が必要です。畳数表示は冷房基準で書かれていることが多いため、暖房を主に使う部屋では余裕をみてください。

エアコン本体の価格差は、ワンランク上でも数万円程度です。毎月の電気代と使用年数を考えれば、適正なサイズを選ぶ方が結果的に安くなります。

逆に大きすぎる機種も最適ではありません。本体価格が上がり、頻繁に発停を繰り返す運転になることがあります。
「部屋の条件に合ったサイズ」——これが答えです。

今すぐできる|暖房費を下げる7つのコツ

暖房費を下げるコツ


熱源を変えるのがいちばん効きますが、今の住まい・今の機器のままでもできることがあります。

①エアコンを主暖房にする

最も効果が大きい変更です。電気ストーブやオイルヒーターを長時間使っているなら、エアコンに切り替えるだけで費用は4分の1になります。

12畳の木造で1日8時間なら、月15,114円が3,779円月11,335円、冬の4か月で約4.5万円の差です。

電気ストーブは脱衣所やトイレなど、短時間だけ暖めたい場所で使うのが本来の用途です。リビングの主暖房には向きません。

②設定温度を1℃下げる

環境省は、暖房時に設定温度を1℃緩和すると消費電力量を約10%削減できるとしています。

ただし我慢のしすぎは逆効果です。寒さを感じると、結局ストーブを併用したり、厚着で動きにくくなったりします。室温20℃を一つの目安に、体調を優先して調整してください。

③サーキュレーターで暖気を回す

暖かい空気は上部にたまりやすいため、天井付近と足元で温度差が生じることがあります。

サーキュレーターや扇風機で室内の空気を循環させると、暖気の偏りを抑え、足元まで暖かさを感じやすくなります。天井に向けて回すのが基本です。

④フィルターを掃除する

目詰まりしたフィルターは風量を落とし、余計な電力を使います。2週間に1回、掃除機で吸うだけで効果があります。

暖房シーズンに入る前に、一度しっかり清掃しておいてください。

⑤窓からの熱の流出を抑える

一般的な住宅では、冬に室内から逃げる熱の多くが窓などの開口部からとされています。
厚手のカーテンを床まで届く長さに
・日が落ちたらすぐカーテンを閉める
断熱シートや気泡緩衝材を窓に貼る
・窓下にパネルヒーターを置く(コールドドラフト対策)

費用をかけずにできるものもあります。

⑥暖める範囲を絞る

使っていない部屋のドアを閉め、暖房する空間を小さくするだけで負荷が下がります。

廊下や階段への開口部にカーテンやのれんを付けるのも有効です。戸建てで階段から暖気が逃げているケースは多くあります。

⑦電気の契約プランを見直す

同じ使い方でも、契約プランによって料金が変わります。

・在宅時間が長いなら、時間帯別プランは不利なことも

アンペア数が実態に合っているか(基本料金に影響)

・電気とガスのセット割が使えるか

検針票や契約内容を一度確認してみてください。

まず見直したいのは「主暖房」です

特に効果が大きいのは、長時間使う主暖房の見直しです。窓の断熱、空気循環、設定温度、フィルター清掃なども組み合わせることで、暖房負荷を抑えやすくなります。

電気ストーブやオイルヒーターを長時間の主暖房に使っている場合、まずそこを確認してください。

▼ 窓の断熱について詳しく

冬が来る前に「窓」を見直す|結露・冷気を減らす断熱対策と内窓のポイント

内窓の設置や補助制度など、建物側の対策を詳しく解説しています。

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熱源ごとの向き不向き

費用だけでは決まらない部分もあります。

エアコン|主暖房におすすめ

費用が最も安い/空気が汚れない/給油・換気が不要

❌ 暖まるまで時間がかかる/外気温が低いと効率が落ちる/足元が暖まりにくい

石油ファンヒーター|即暖性が必要な場面に

すぐ暖かくなる/広い空間でも効く

給油の手間/定期的な換気が必要/灯油の保管場所/価格変動が大きい

ガスファンヒーター|給油不要で即暖

⭕ すぐ暖かくなる/給油が不要/火力が安定

ガス栓の位置に設置場所が限られる/換気が必要/LPガスだと費用が高い

電気ストーブ・オイルヒーター|補助的に

⭕ 設置が簡単/空気が汚れない/脱衣所など短時間の使用に向く

費用が最も高い/広い部屋には向かない/長時間の主暖房には不向き

現実的な組み合わせ

主暖房はエアコン——長時間使う部屋の基本。
補助に電気ストーブ——脱衣所やトイレなど、短時間だけ暖めたい場所。
朝の立ち上がりに石油・ガスファンヒーター——エアコンが効くまでの30分だけ使う。

「長時間使うものほど、効率の良い熱源を選ぶ」——これが費用を抑える考え方です。

それでも戸建てを選ぶ理由

ここまで読むと「マンションの方が良さそう」と感じられたかもしれません。

ただし光熱費は住まい選びの一要素にすぎません。

戸建てにしかない価値

上下階に気を遣わなくていい(子どもの足音、楽器、在宅ワーク)

敷地内に駐車できる(2台目も検討しやすい)

・収納量が確保しやすい

・庭やDIYの自由度

管理費・修繕積立金が毎月かからない

・自分のペースで修繕を計画できる

そして、戸建ての断熱性能は上がっています

本記事の係数は一般的な木造の目安です。
近年の住宅は省エネ基準への適合が進み、断熱性能が大きく向上しています。高断熱仕様の木造住宅なら、古いRC造マンションより光熱費が安いことも十分にあります。
「木造だから寒い」と一括りにはできません。建築時期と仕様を確認してください。

またマンションでも最上階の角部屋は外気に接する面が多く、中住戸より光熱費がかかります。構造だけでは決まりません。

光熱費で住まいを決めるのではなく、
選んだ住まいで、どう光熱費を抑えるか。
そのために熱源の知識が役立ちます。

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よくあるご質問

Q. マンションと戸建て、光熱費が安いのはどちらですか?

一般に、上下左右を他住戸に囲まれたマンションの中住戸は外気に接する面が少なく、冷暖房負荷を抑えやすい傾向があります。ただし断熱性能は構造だけでは決まらず、築年数・窓・断熱材・住戸位置によって異なります。
本記事のモデル試算では12畳のエアコン暖房で月1,260円程度の差でしたが、熱源の選択による差(月7,557円)の方がはるかに大きくなります。

Q. 暖房で一番安いのは何ですか?

エアコンです。1万kcalあたり90円で、石油ファンヒーター(152円)、都市ガス(175円)、LPガス(298円)、電気ストーブ(360円)より安くなります。エアコンは熱を作るのではなく運ぶため、少ない電力で多くの熱を扱えます。

Q. 電気ストーブとエアコン、どちらも電気なのに差が出るのはなぜ?

仕組みが違うためです。電気ストーブは電気を熱に変えるだけで、1kWhの電気からは1kWh分の熱しか得られません。エアコンは外の熱を室内に運び込むため、1kWhの電気で4kWh分の熱を動かせます。これが約4倍の差になります。

Q. 電気代が心配なので、小さめのエアコンを選ぶべき?

逆効果になることが多いです。能力が足りないと設定温度に到達せず、常にフル稼働のまま効率の悪い運転が続きます。結果として電気代が高くなり、機器の寿命も縮む可能性があります。部屋の条件に合ったサイズを選んでください。

Q. カタログの畳数は、どちらを見ればいいですか?

木造の部屋なら「木造和室」、マンションなら「鉄筋洋室」の数字です。同じ2.2kWでも木造6畳・鉄筋9畳と、1.5倍の差があります。最上階・角部屋・大きな窓がある部屋はワンランク上を検討してください。

Q. LPガスと都市ガス、どのくらい違いますか?

同じ熱量を得る費用で約1.7倍の差があります(都市ガス175円/LPガス298円)。名古屋市内の多くは都市ガスのエリアですが、郊外や一部のアパートではLPガスのことがあります。物件を選ぶ際に確認してください。

Q. 木造だと冬は寒いですか?

一括りにはできません。本記事の補正係数は、エアコンの畳数表示を単純化したモデル値です。近年の住宅は省エネ基準への適合が進み、高断熱仕様なら古いRC造マンションより光熱費が安いこともあります。建築時期と仕様を確認してください。

Q. マンションなら必ず光熱費が安いですか?

住戸の位置によります。上下左右に住戸がある中住戸は外気に接する面が少なく有利ですが、最上階の角部屋は外気に接する面が多く、中住戸より光熱費がかかります。

まとめ|構造より、熱源の選択が効きます


本記事の要点を整理します。

・本記事のモデル試算では木造1.0/鉄骨造1.25/RC造1.5の補正係数を使用

・12畳の暖房費で、構造の差は月1,260円

・一方、熱源の差は月7,557円(約6倍)

・最も安いのはエアコン、最も高いのは電気ストーブ(4倍差)

小さすぎるエアコンは逆効果。フル稼働が続き効率が落ちる

・近年の木造住宅は断熱性能が向上している

今年の夏、電気代に驚いた方へ。
冬は、熱源を見直すだけで大きく変わります。

「マンションだから安心」でも「戸建てだから高い」でもありません。どの住まいでも、長時間使う暖房にエアコンを選び、部屋に合ったサイズにする。これだけで冬の光熱費は変わります。

当社では名古屋市を中心に、マンション・戸建て・土地のいずれも扱っています。物件の構造や設備についてのご質問も承ります。

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※本記事は2026年9月時点の名古屋の料金水準(電気31円/kWh、都市ガス160円/㎥、LPガス600円/㎥、灯油120円/L)で試算しています。契約プラン・時期・使用量により単価は変わります。補正係数(木造1.0/鉄骨造1.25/RC造1.5)はエアコンの畳数表示を単純化したモデル値であり、断熱性能そのものを示すものではありません。エアコンのカタログには「木造和室」「鉄筋洋室」の2区分しかなく、鉄骨造は両者の中間として仮定したモデルケースの数値です。実際の性能は建築時期・仕様・住戸の位置により大きく異なります。機器効率はエアコンCOP4.0、灯油90%、ガス85%、電気ストーブ100%として計算しました。試算値は目安であり、実際の光熱費を保証するものではありません。