
暖房をつけても部屋が寒いのはなぜ?暖房費を抑える7つの工夫【11月号】
月刊・季節の暮らし 11月号
暖房費を節約する部屋づくり
窓・床・エアコンで始める7つの寒さ対策
朝、リビングに入ると足元がひんやりする。エアコンの温度を1℃、もう1℃と上げていくうちに、気づけば25℃。それでもなんとなく寒い──冬の部屋でよく起きることです。
部屋が暖まらない原因は、暖房の力不足とは限りません。窓・床・すき間から熱が逃げていたり、暖かい空気が天井にたまっていたりすることが多いのです。この記事では、暖房の設定温度を上げる前に、部屋そのものを整えるという順番で、部屋を暖かくする工夫をまとめました。買い替えや工事をしなくても、今週末から始められるものばかりです。
先月の衣替えで冬物の準備が済んだら、次は部屋の番です。
愛知中央不動産株式会社 | 月刊・季節の暮らし(12か月シリーズ) 11月号
まず、この3つから(30秒まとめ)
□ 足元が寒いなら、空気の循環とラグを確認
□ 窓ぎわが寒いなら、カーテンの丈とすき間を確認
□ 設定温度だけで判断せず、温度計で実際の室温を確認
※各工夫のチェック項目は折りたたんであります。「+」の見出しをタップすると開きます。
この記事の内容
1. 暖かさを逃がさない7つの工夫
2. 部屋ごとに見る、寒さ対策の優先順位
3. 賃貸にお住まいなら気をつけたいこと
4. 安全に暖まるための注意点
5. 参考データ:名古屋の冬と、暖房の節約効果
6. これから住まいを選ぶなら「寒くない家」の見方
7. よくあるご質問
8. まとめ

1. 暖かさを逃がさない7つの工夫
環境省は、冬の暖房時の室温の目安を20℃としています(ウォームビズ)。これはエアコンの設定温度ではなく、部屋の実際の温度です。ただ、温度計が20℃を指していても寒く感じる部屋と、暖かく感じる部屋があります。人が感じる暖かさは、空気の温度だけで決まらないからです。
まずは、ご自宅の「寒さ」がどのタイプかを見てください。効く工夫の番号を添えています。
| こんな寒さ | 起きていること | 効く工夫 |
|---|---|---|
| 頭は暖かいのに足元が寒い | 暖かい空気は天井へ、冷たい空気は床へたまる | ②空気を混ぜる・④床 |
| 窓ぎわが寒い | 冷えたガラスで空気が冷やされ、床を這って流れ込む(コールドドラフト) | ③窓まわり |
| どこからか風を感じる | ドアや建具のすき間、使っていない部屋から冷気が入る | ⑤すき間・ドア |
| 室温のわりに肌寒い | 空気が乾き、肌から熱が奪われやすい | ⑥湿度 |
| 対策しても部屋が暖まらない | 暖房能力・機器の状態・建物の断熱性能などに原因があることも | 暖房能力・機器の状態・建物の断熱性能などを確認する(①エアコン・6.住まい選びも参照) |
※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。
① エアコンは「室温で判断・下向き・フィルター」
エアコンは外の空気の熱を室内に運ぶ仕組み(ヒートポンプ)のため、使い方しだいで効率が変わります。
+ エアコンのチェックリストを見る(7項目)
□ 温度計で実際の室温を確認し、20℃をひとつの目安に設定を調整する。体調や家族構成に合わせ、寒さを我慢しない
□ 風向きは下向きに。暖かい風は放っておくと天井へ上がる
□ フィルターは月1〜2回掃除する(目詰まりは効率が落ちる原因)
□ 室外機の吹き出し口の前に物を置かない。落ち葉などで塞がっていないかも見る
□ 風量は「自動」を基本に。弱風固定は暖まるまで時間がかかることがある
□ 就寝・外出の前は、タイマーで少し早めに切る
□ 10年以上使っている機種は、買い替え時に省エネ性能(統一省エネラベル)を比べてみる
※エアコン内部(熱交換器・ファン)の洗浄は、市販スプレーでの自己流は故障や発煙のおそれがあるとされています。内部まで洗う場合はメーカーや専門業者にご相談ください。
② サーキュレーターで空気を「混ぜる」
足元が寒いとき、天井近くには暖かい空気がたまっています。資源エネルギー庁も、暖房時に扇風機を併用して暖まった空気を循環させることをすすめています。
+ 空気を混ぜるチェックリストを見る(5項目)
□ サーキュレーターは床に置き、天井に向けて風を送る(エアコンの対角が目安)
□ 風を人に直接当てない(当たると体感は寒くなる)
□ 吹き抜け・リビング階段は暖気が2階へ逃げやすい。上部にたまった空気を下ろす
□ 首振りは弱めに。部屋の空気をゆっくり回すイメージで
□ サーキュレーターがなければ、扇風機を上向き・弱で代用できる
③ 窓まわりは「床まで届くカーテン」から
窓からの冷気を部屋に流さないためにいちばん手軽なのが、カーテンです。資源エネルギー庁は、厚手で床まで届く長さのカーテンを推奨しています。丈が短いと、窓で冷やされた空気がカーテンの下から足元へ流れ出てしまいます。
+ 窓まわりのチェックリストを見る(6項目)
□ カーテンの丈が床まで届いているかを見る。足りなければ丈の長いものに替える
□ カーテンレールの上のすき間から冷気が降りていないか。カーテンボックスやトップカバーで塞ぐ
□ 日中は日の当たる窓のカーテンを開けて日射を取り込み、日が陰ったら早めに閉める
□ 暖房器具の設置は取扱説明書に従い、カーテンなどの可燃物から必要な距離を確保する
□ 断熱シート・すき間テープは手軽な選択肢。ただしガラス面の結露が増えることもある
□ 毎朝の結露がひどい窓は、内窓などの根本対策を検討する(冬が来る前に「窓」を見直すを参照)
④ 床と足元を「一枚」で変える
フローリングは素足や靴下で触れると熱を奪われやすく、同じ室温でも寒く感じます。
+ 床と足元のチェックリストを見る(6項目)
□ よく座る・立つ場所にラグやカーペットを敷く(全面でなくてよい)
□ 電気カーペットの下に断熱マットを敷く。床に直接敷くと熱が床に逃げる
□ 電気カーペットは使う広さに合わせる。分割機能があれば使う
□ 設定は「強」より「中」で足りないか試す
□ スリッパ・厚手の靴下・ルームシューズで足裏の冷えを防ぐ
□ 床暖房がある場合は、上に厚いラグを重ねない(効率が落ちる)
⑤ すき間とドアで「暖める範囲」を決める
家全体を暖めようとすると、暖房費はかかります。過ごす部屋を決め、その部屋から熱を逃がさないほうが効率的です。
+ すき間・ドアのチェックリストを見る(6項目)
□ 暖房中はドアや窓の開け閉めを少なく。開けっぱなしにしない
□ 使っていない部屋のドアは閉めておく
□ リビング階段・廊下との境に、間仕切りカーテンやロールスクリーンを付ける
□ 玄関ドア・勝手口・古い建具のすき間に手をかざして、冷気を感じる場所を探す
□ 感じた場所には、すき間テープやドア下用の隙間ストッパーを使う
□ ただし換気口(24時間換気の給気口)は塞がない。換気は必要
⑥ 湿度は「測って、上げすぎない」
冬は空気が乾き、同じ室温でも寒く感じやすくなります。一般に、室内の湿度は40〜60%程度がひとつの目安とされます。ただし加湿しすぎると、窓の結露が増えることがあります。
+ 湿度のチェックリストを見る(5項目)
□ 温湿度計を部屋に1つ置く(感覚ではなく数字で見る)
□ 乾燥する日は加湿器や室内干しで湿度を補う
□ 結露が出たら、湿度と窓の冷え方を確認。必要に応じて加湿量や換気を調整する
□ 石油・ガスの開放型暖房は、燃焼で水蒸気を出すため湿度が上がりやすい
□ 加湿器はタンクやフィルターをこまめに手入れする(雑菌やカビの予防)
※窓の結露は、室温・湿度だけでなく窓の表面温度(断熱性能)によっても起きます。結露が始まる温度の早見表は窓の記事に掲載しています。
⑦ 部屋より先に「人のまわり」を暖める
こたつや電気毛布のように体の近くを暖める器具は、部屋全体を暖めるより使うエネルギーが少なく済みます。
+ 人のまわりを暖めるチェックリストを見る(6項目)
□ こたつは上掛けと敷布団を併用して熱を逃がさない
□ こたつの温度は「中」以下で足りないか試す
□ 首・手首・足首の「3つの首」を温める(ネックウォーマー、レッグウォーマーなど)
□ ひざ掛け・着る毛布・薄手の重ね着で、体の熱を逃がさない
□ 寝室は寝具で暖かさを確保し、暖房はタイマーで寝る前・起きる前に使う
□ 温かい飲み物や鍋料理など、食事で体の内側から温める
それぞれの工夫で、暖房費がどのくらい変わるかの目安は、5. 参考データにまとめています。
2. 部屋ごとに見る、寒さ対策の優先順位
同じ家の中でも、寒さの原因は部屋によって違います。部屋ごとに「いちばん効くひとつ」から始めるのが近道です。
| 部屋 | まずやること | 次にやること |
|---|---|---|
| リビング | 床まで届くカーテン+サーキュレーター | ラグ・間仕切りで暖める範囲を絞る |
| 寝室 | 寝具を冬用に(敷きパッド・毛布) | 起床前のタイマー暖房、窓の結露対策 |
| 脱衣所・浴室 | 入浴前に暖めておく | 浴室暖房や安全な小型暖房の検討 |
| トイレ | 便座のふたを閉める習慣 | 小型の暖房器具(安全な機種を) |
| 廊下・玄関 | ドアを閉める、すき間を塞ぐ | 玄関に厚手のカーテンやマット |
※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。
とくに注意したいのは、暖かいリビングと寒い脱衣所・浴室の温度差です。急な温度変化による体への負担(ヒートショック)が心配される場所で、対策はヒートショック対策は入浴前の3つからでまとめています。
※節約のために暖房を我慢しすぎるのは禁物です。とくに高齢の方や小さなお子さまがいるご家庭では、体調を最優先にしてください。
3. 賃貸にお住まいなら気をつけたいこと
ここからは、不動産会社として少し違う角度からお伝えしたいことです。賃貸住宅で寒さ対策をするときは、退去時のことも少しだけ頭に置いておくと安心です。
+ 賃貸で気をつけたいポイントを見る(5項目)
□ 窓ガラスへの断熱シートは、はがせるタイプを選ぶ。網入りガラスなど、貼れない製品もあるので表示を確認
□ すき間テープは、はがしたときに塗装や木部を傷めないか目立たない場所で試す
□ 壁や建具へのネジ留めは、原状回復で借主負担と判断されることがある。つっぱり式などを選ぶ
□ エアコンが備え付けの設備なら、故障や不調は自己判断で分解せず管理会社・オーナーへ連絡
□ 結露を放置してカビやシミを広げると、手入れ不足として借主負担と判断されることがある。拭き取り、続く場合は早めに相談
結露と原状回復の考え方は、9月号の秋の大掃除の記事で国土交通省のガイドラインをもとに整理しています。実際の負担区分は契約内容によって異なりますので、気になる点は管理会社やオーナーにご確認ください。
4. 安全に暖まるための注意点
暖房器具を出すこの時期は、事故にも気をつけたいタイミングです。節約の工夫が、思わぬ危険につながらないようにしてください。
暖房器具を使うときに決めておきたいこと
・石油・ガスの開放型暖房は、取扱説明書に従って定期的に換気する(一酸化炭素中毒の予防)
・ストーブの近くに洗濯物・カーテン・紙類を置かない。上で衣類を乾かさない
・こたつ・電気カーペット・電気毛布・湯たんぽは、長時間同じ場所を温め続けると低温やけどのおそれ。就寝中の使い方に注意
・延長コードのたこ足配線は避ける。消費電力の大きい暖房器具はコンセントに直接
・シーズン初めに、コードの傷みや異臭がないか確かめてから使う
名古屋でも氷点下になる朝に備えて、給湯器と水道管の凍結対策もあわせてご覧ください。
5. 参考データ:名古屋の冬と、暖房の節約効果
ここからは、ここまでの工夫の裏付けになるデータです。
名古屋の冬は、朝の冷え込みに備えたい
1月の日最低気温の平年値は1.1℃。11月から12月にかけて、帯全体がひと回り下にずれます。
※スマートフォンでは、グラフを左右にスクロールできます。
+ データ表(数値で見る)
| 月 | 日最低気温の平均(℃) | 日最高気温の平均(℃) |
|---|---|---|
| 11月 | 8.6 | 17.3 |
| 12月 | 3.4 | 11.7 |
| 1月 | 1.1 | 9.3 |
| 2月 | 1.4 | 10.5 |
| 3月 | 4.6 | 14.5 |
※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。
出典:気象庁「名古屋 平年値(年・月ごとの値)」1991〜2020年の平年値をもとに作成(2026年10月25日確認)
名古屋の11月は、日最高気温の平年値が17.3℃。暖房なしで過ごせる日もあります。ところが12月には日最低気温の平年値が3.4℃、1月には1.1℃まで下がります。寒くなってからカーテンやラグを探すより、11月のうちに整えておくと、暖房を最初から控えめに始められます。
暖房まわりの省エネ効果(国の試算)
電気カーペットとこたつは「設定を1段階下げる」だけで効果が大きい器具です。使っている暖房器具に当てはまるものから見てください。
※スマートフォンでは、グラフを左右にスクロールできます。
+ データ表(数値で見る)
| 省エネ行動 | 試算の条件 | 年間の節約額(試算) |
|---|---|---|
| 電気カーペットの設定を「強」→「中」 | 3畳用・1日5時間使用 | 約5,770円 |
| 電気カーペットを広さに合った大きさに | 室温20℃・設定「中」・1日5時間、3畳用と2畳用の比較 | 約2,790円 |
| ガスファンヒーターを1日1時間短縮 | 設定温度20℃ | 約2,150円 |
| エアコン暖房の設定を21℃→20℃ | 外気温6℃・2.2kW・1日9時間使用 | 約1,650円 |
| 電気こたつを「強」→「中」 | 1日5時間使用 | 約1,520円 |
| ガスファンヒーターを21℃→20℃ | 外気温6℃・1日9時間使用 | 約1,320円 |
| エアコン暖房を1日1時間短縮 | 設定温度20℃ | 約1,260円 |
| こたつ布団に上掛けと敷布団を併用 | こたつ布団だけの場合との比較・1日5時間 | 約1,010円 |
| エアコンのフィルターを月1〜2回清掃 | 目詰まりした場合との比較・2.2kW | 約990円 |
| 石油ファンヒーターを21℃→20℃ | 外気温6℃・1日9時間使用 | 約880円 |
※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。
出典:資源エネルギー庁「省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約(空調)」をもとに作成(2026年10月25日確認)
※金額は同サイトの試算条件・料金単価による年間の目安で、ご家庭で必ず得られる額ではありません。機器・住まい・契約によって変わります。また、項目どうしで効果が重なるため、単純に合計することはできません。
2026年冬の参考情報:光熱費と料金支援
2026年10月時点の状況
・中部電力ミライズの平均モデル(従量電灯B・30A・月260kWh)の電気料金は、10月使用分で9,647円。前月から1,492円上がり、過去最も高い水準と報じられています
・東邦ガスの都市ガス料金も、標準的な家庭で10月使用分7,118円(前月比553円の値上がり)と報じられています
・背景は、夏(7〜9月使用分)の国の料金支援の終了と、中東情勢を背景とした燃料価格の上昇とされています
・政府は2027年1〜3月使用分を念頭に、冬の電気・ガス料金の支援を検討中と報じられています(10月21日時点。内容・実施は未定)
出典:名古屋テレビ(2026年9月30日)、中部電力ミライズ プレスリリース(平均モデルの条件)、共同通信(2026年10月21日)
※料金は各社が示すモデル家庭の金額です。契約プラン・使用量によって、ご家庭の料金は異なります。支援の最新情報は、資源エネルギー庁やご契約中の電力・ガス会社の案内でご確認ください。
6. これから住まいを選ぶなら「寒くない家」の見方
ここまでの工夫で暖房費はある程度抑えられますが、最後に効いてくるのは建物そのものの性能です。住み替えや購入を考えている方に向けて、冬の住まい選びで見ておきたいポイントをまとめます。
「省エネ性能ラベル」で性能を比べる
2024年4月から、新築の住宅を販売・賃貸する事業者は、広告などで建物の省エネ性能を表示することが努力義務になりました(国土交通省)。ラベルには、エネルギー消費性能や断熱性能が星マークや数字で示され、目安となる年間の光熱費が載るものもあります。既存の住宅についても、2024年11月から、窓や給湯器など省エネ改修をした部位を示す「省エネ部位ラベル」が設けられています。
+ 冬の内見でチェックしたい項目を見る(8項目)
□ 窓のサッシとガラスの仕様(アルミか樹脂か、単板か複層か)
□ サッシの下枠や北側の部屋の壁に、結露の跡(シミ・黒ずみ)がないか
□ リビングの窓の向き。冬の日射が入る南向きの窓は、日中の暖房負担を減らす
□ マンションなら住戸の位置(角部屋・最上階・1階は外気に接する面が多い傾向)
□ リビング階段・吹き抜けがある場合、暖房の効き方をどう考えるか
□ 給湯器の種類と設置年
□ 省エネ性能ラベルや断熱等性能等級・BELSなどの表示があるか
□ エアコンの設置場所・台数と、専用コンセントの有無
日当たりは「南向き」という表示だけでは判断できません。周囲の建物や時間帯による違いは、秋の内見で確認したい日当たりの見方で紹介しています。マンションでは住戸の位置も比較材料になります。角部屋と中住戸の違いも、住まい選びの参考にしてください。
7. よくあるご質問
Q. エアコンの設定温度は、結局何度にすればいいですか?
A. 目安にしたいのは設定温度ではなく室温20℃です。設定温度と実際の室温はずれることがあるので、温度計で部屋の温度を見ながら調整してください。体調や家族構成に合わせ、寒さを我慢する必要はありません。寒い場合は、設定を上げる前にサーキュレーターや床まわりの工夫を試すのがおすすめです。
Q. エアコンはこまめに消すのと、つけっぱなしと、どちらが安いですか?
A. エアコンは部屋が暖まるまでの間に多くの電力を使うため、短時間の外出で入り切りを繰り返すと、かえって電力が増える場合があるといわれます。一方で、使わない時間が長いなら消すほうが確実です。「長く使わないなら消す、すぐ戻るなら消さない」を目安にしてください。
Q. エアコン・こたつ・電気カーペット、どれがいちばん安いですか?
A. 使い方しだいですが、部屋全体を暖めるか、人のまわりだけを暖めるかで考えます。ひとりで座って過ごす時間が長いなら、こたつや電気カーペットのほうが使うエネルギーは少なく済む場合が多いです。家族で部屋を使う、立って家事をするなら、エアコンで室温を保つほうが快適です。組み合わせる場合は、エアコンの設定を控えめにしてください。
Q. 賃貸ですが、窓に断熱シートを貼ってもいいですか?
A. はがせるタイプであれば問題にならないことが多いですが、ガラスの種類(網入りガラスなど)によっては熱割れのおそれがあるとして貼れない製品もあります。製品の注意書きを確認し、不安があれば管理会社やオーナーにご相談ください。
Q. 暖房を工夫しても寒い家は、住み替えたほうがいいですか?
A. まずは窓・すき間・床の対策で改善するかを試すのが順番だと考えています。そのうえで、毎朝の結露がひどい、部屋ごとの温度差が大きいといった状態が続くなら、内窓などのリフォームや住み替えを検討する価値はあります。購入の際は省エネ性能ラベルや窓の仕様が判断材料になります。

8. まとめ
この記事のまとめ
・設定温度ではなく、温度計で実際の室温を見る。20℃をひとつの目安に、寒さは我慢しない
・順番は「逃がさない」→「混ぜる」→「人のまわりから」
・足元の寒さは、サーキュレーターで暖気を下ろし、ラグで床の冷えを和らげる
・窓ぎわの寒さは、床まで届くカーテンとすき間対策から
・結露が出たら、湿度と窓の冷え方を確認して加湿・換気を調整
・賃貸では、シートやテープの跡と結露の放置に注意
・開放型暖房の換気と、低温やけどに気をつける
全部やろうとしなくて大丈夫です。今週末は温度計を置いて、カーテンの丈を見て、エアコンのフィルターを確認するところから。それだけでも、12月の部屋はずいぶん変わるはずです。
次回予告
12月号 大掃除を2日で終わらせる効率のいい順番・道具・時短のコツ
9月号の「計画編」に続く「実践編」です。年末に残った場所を、2日で仕上げるための順番と道具をまとめる予定です。公開しだい、この記事からもリンクします。

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本記事は公表資料・報道をもとに、一般的な考え方を整理したものです。掲載している料金・数値・制度は2026年10月25日時点で確認できる情報であり、今後変更される場合があります。省エネ効果の金額は資源エネルギー庁の試算条件による目安で、実際の効果は機器・住まい・ご契約内容によって異なります。暖房器具は各製品の取扱説明書に従ってご使用ください。賃貸物件の場合は管理会社・オーナーの規定をご確認ください。
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