
名古屋のランドマーク紹介「イオンモール Nagoya Noritake Garden」
2021年10月27日、名古屋市西区則武新町に「イオンモール Nagoya Noritake Garden(イオンモール ナゴヤ ノリタケガーデン)」がグランドオープンしました。地元では親しみを込めて「ノリタケイオン」と呼ばれることも多いこの施設は、世界最大級の高級陶磁器メーカー・ノリタケ(旧ノリタケカンパニーリミテド)の本社工場跡地に整備された複合施設「ノリタケの森プロジェクト」の中核を担う商業施設です。
最大の特徴は、1〜3階がショッピングモール、4〜6階がイオンモール初のオフィス複合施設「BIZrium(ビズリウム)名古屋」という、商業施設とオフィスが一体になった全く新しい事業フォーマットであることです。名古屋駅から徒歩約12分・地下鉄東山線「亀島」駅から徒歩6分という都心近接の立地に、東海エリア初出店41店舗・愛知県初出店7店舗を含む約150の専門店が集まり、日本初のLEDドームシステムを採用したプラネタリウムまで備える、これまでの郊外型イオンモールとは一線を画す都市型施設です。
本記事では、イオンモール Nagoya Noritake Gardenの基本情報・歴史的背景・アクセス・テナント・BIZriumの仕組み・プラネタリウムまで、不動産仲介の視点も交えながら徹底解説します。
- イオンモール Nagoya Noritake Gardenとは|基本情報
- ノリタケの歴史と「ノリタケの森プロジェクト」誕生の経緯
- アクセス方法|電車・バス・車のルート
- フロア構成とテナント紹介
- 【深掘り】イオン初のオフィス複合施設「BIZrium名古屋」
- 【深掘り】コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA
- 核店舗「イオンスタイル名古屋則武」の東海初スマートストア
- 「ノリタケの森」との一体感を楽しむ
- 駐車場・グリーンポイント制度の活用法
- 周辺エリア(西区則武新町)の住環境
- おすすめの楽しみ方・モデルコース
- まとめ|名古屋都心の新たなランドマーク
「自然と自然になれる場所」というコンセプト
施設のコンセプトは「自然と自然になれる場所」。ここでの「自然」には、空・海・緑などを意味する「Nature」と、内面を含む人の状態を表す「Natural」という2つの意味が込められています。隣接する緑豊かな「ノリタケの森」と一体化したロケーションを活かし、都心にありながら自然体で過ごせる場所を目指すという理念が、施設デザインの随所に表れています。
基本データ
基本商圏として設定する半径5km圏内には約32万世帯・約63万人が居住するという、名古屋都心ならではの巨大な商圏を持っています。プレオープン期間(10月21〜26日)には近隣住民を対象に約14万5,000人が訪れたというデータからも、開業時の期待の高さがうかがえます。
1904年創業、地名「則武」が社名の由来
ノリタケ株式会社(2024年7月までの商号は株式会社ノリタケカンパニーリミテド)は、愛知県名古屋市西区に本社・工場を置く世界最大級の高級陶磁器・砥石メーカーです。「ノリタケ(則武)」という社名は人名に由来すると勘違いされがちですが、実際は創業地である愛知郡鷹場村大字則武(現・名古屋市中村区則武)という地名にちなんだものです。1859年に森村市左衛門が海外貿易を目指し、1876年に森村兄弟が貿易商として森村組を創業したことに始まり、1904年(明治37年)に洋食器専用工場をこの則武新町の地に構えたことで、町自体がノリタケとともに成長してきたという歴史があります。
工場老朽化を経て2001年「ノリタケの森」が開場
工場の老朽化等を理由に、2000年にノリタケ本社の機能整理が進められ、2001年10月5日に工場跡地の一部を活用した複合施設「ノリタケの森」が開場しました。1904年建築の赤レンガ造りの建物(旧製土工場)は、日本における洋食器製造の歴史を象徴する建物として保存・活用され、2012年には複数の建物が名古屋市の認定地域建造物資産に認定されています。ノリタケの森は年間30〜40万人が訪れる観光スポットへと成長し、2018年には名古屋市の市民緑地認定制度による認定も受けました。
4社共同開発で誕生した「ノリタケの森プロジェクト」
そして2019年4月9日、ノリタケの森に隣接する敷地を活用した「(仮称)ノリタケの森プロジェクト」として、新たな商業・オフィス複合施設の出店が発表されました。このプロジェクトは、ノリタケカンパニーリミテド・三菱商事・イオンモール・三菱地所レジデンスという4社が共同で開発を担う大型事業です。2020年4月3日に都市再生特別措置法に基づく認定を受け、2021年1月31日に建設工事に着手、同年7月に施設名称が「イオンモール Nagoya Noritake Garden」に決定し、10月27日のグランドオープンに至りました。
プロジェクト全体は「産業観光・業務エリア(ノリタケの森)」「商業エリア(イオンモール+BIZrium)」「住宅エリア」の3つで構成され、住宅エリアには三菱地所レジデンス・三菱商事都市開発・野村不動産による19階建て・400戸以上の分譲マンション「ザ・パークハウス 名古屋」も建設されました。商業施設・オフィス・住宅が一体となった、都市再開発の好例としても注目されているプロジェクトです。
電車:名古屋駅から徒歩圏内をアピールする都心立地
最寄り駅は名古屋市営地下鉄東山線「亀島」駅で、2番出口から徒歩約6分です。名鉄名古屋本線「栄生」駅からも徒歩約10分でアクセス可能です。最大の特徴は、JR・名鉄・近鉄・地下鉄が集まる「名古屋」駅からも徒歩約12分という、都心からの近接性を施設側が積極的にアピールしている点です。地下街を通り、ルーセントアベニューL4出入口を経由するルートが便利とされています。郊外型の大規模イオンモールが「車で行く場所」であるのに対し、この施設は「都心から歩いて行ける、あるいは仕事の合間に立ち寄れる」という新しい立地特性を持っています。
バス:名古屋駅バスターミナルから2系統
バスを利用する場合、名古屋駅バスターミナル6番のりばから乗車し「ノリタケの森」で下車するルートと、11番のりばから乗車してトヨタ産業技術記念館経由で「ノリタケの森」下車するルートの2系統があります。下車後はすぐに施設へアクセスできます。
車:地上7階建ての立体駐車場約2,100台
車での来館者向けに、地上7階建ての立体駐車場が約2,100台分用意されています。西側・東側・北側の3方向に入庫口があり、都心の商業施設としては駐車場の規模が非常に大きい点も特徴です。駐輪場も約1,000台分が用意されており、自転車での来館者も多く見られます。
東海初出店41店舗を含む豊富なライフスタイル提案
テナント構成も都市型モールらしい個性が光ります。東海エリア初出店となったベーカリー&カフェ「THE CITY BAKERY」(ニューヨーク発祥)、生活雑貨ブランド「LAKOLE」(過去最大の売場面積で出店)、東海地区初出店のインテリア雑貨店「DULTON DAY STACK NAGOYA」、AIの自動採寸システムでオーダーメイドファッションが楽しめる「enamu」の1号店、アウトドアギア専門店「ogawa GRAND lodge」など、これまでの名古屋にはなかった新しいライフスタイル提案型の店舗が集まっています。「ユニクロ」「無印良品」の大型店舗、「ユザワヤ」「島村楽器」などのホビー店舗も入り、衣食住からカルチャーまで幅広いニーズに対応しています。
商業施設とオフィスを融合させた新フォーマット第1号
この施設の最大の革新性は、イオンモールが手がける初のオフィスブランド「BIZrium(ビズリウム)」の1号店が、4〜6階に併設されている点です。グランドオープン日の記者会見で、イオンモールの岩村康次社長は「商業施設とオフィスの2つをイオンモールであれば融合できるのではと、新たな価値の提供として取り組みさせてもらっています」と語っており、ライフデザインディベロッパーとして商業施設の枠を超えた地域へのソリューション提供を目指す姿勢を示しています。
オフィスフロアは1フロアあたり約2,000坪という広さで、各オフィス区画は100坪前後を標準としながら55〜216坪まで幅広く設けられています。4階には共用スペースとしてのラウンジがあり、屋内と屋外テラスを合わせて約200席を用意。屋外テラスからはノリタケの森の緑だけでなく、名古屋城や名古屋駅周辺の高層ビル群も見渡せる開放的な空間になっています。
東海地区初の「WELL認証」予備認証を取得
BIZrium名古屋は、働く人の健康に焦点を当てた建物・空間の評価システム「WELL認証」の予備認証を東海地区で初めて取得しています。ランチタイムには入居企業向けに弁当の販売も予定されており、野菜と果物をそれぞれ2種類以上入れるなど、WELL認証の規定に従った健康的なメニュー設計がされています。「一人になる時間が欲しい」という20代の声を反映し、一人用の席を多く設けるなど、現代的なワーカーのニーズを丁寧にリサーチして設計されている点も特徴的です。屋外テラスには横になってくつろげる椅子も用意されており、仕事の効率を高める仮眠スペースとしての活用も想定されています。
大学のサテライトキャンパスも入居する学びの場
BIZrium名古屋には一般企業のオフィスに加え、放送大学愛知学習センターが5階に、名古屋外国語大学のサテライトキャンパスが6階に入居しています。商業・オフィス一体のキャンパスという立地により、これまで以上に企業や地域との連携が深められる学びの環境が実現しています。また、イオンリテール株式会社中部カンパニーと名古屋事業部も、錦橋出口横の愛三ビルからBIZrium内に移転しており、イオングループ自身の拠点としても機能しています。オフィスフロア4階に設置された専用ロッカーでは、イオンのネットスーパーで注文した食材を受け取れる仕組みもあり、オンとオフをつなげて暮らしを充実させるサービスとして展開されています。
日本初のLEDドームシステムを採用した東海初出店
3階にある「コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA」は、施設内でも特に高い注目を集める存在です。コニカミノルタプラネタリウム運営の直営施設としては、東京都内の3館(サンシャインシティ・東京スカイツリータウン・プラネタリアTOKYO)に続く東海エリア初出店となります。最大の特徴は、日本初のLEDドームシステム「DYNAVISION-LED」を採用していることです。高輝度・高色域による、これまでにない臨場感と美しい星空を体験できる施設として設計されています。
施設のテーマは「Wellness=感動と癒しが広がる空間」。ドーム前方には4席のプレミアムシート「オーロラシート」が用意されており、脚を伸ばしてシートに寝転んだ視線の先に夜空が広がる、まさに満天の星に包まれるような感覚を体験できます。「銀河のどこかにある秘密のお店」をコンセプトにしたギフトショップ「Gallery Planetaria」も併設され、天の川の香りの紅茶や隕石モチーフのキャンドルなど、ここでしか手に入らないアイテムが揃っています。BUMP OF CHICKENとのコラボ作品「流れ星を探して」など、話題性のある上映企画も継続的に展開されており、名駅エリアの新たなデートスポット・ファミリースポットとして定着しています。
1階の核店舗「イオンスタイル名古屋則武」は、AIカメラを活用した東海初の直営スマートストアとして出店しています。会計時の年齢認証や在館人数の把握などをAIカメラで行うことで、効率的な店舗オペレーションを実現しています。都心のビジネス街・住宅街という立地特性を踏まえ、食品強化・DX対応・専門店連携という3つの軸で構成された店舗設計がされており、単身者・働く世代のニーズに応える品揃えが特徴です。
イオンモール Nagoya Noritake Gardenの大きな魅力は、隣接する「ノリタケの森」との設計上の一体感です。店内は程よい距離感の通路両側に比較的小規模な区画の専門店が並び、各階に配置された飲食店はすべてノリタケの森に面した屋外テラスを設けています。屋外階段で各階とノリタケの森が直接つながっており、店舗とノリタケの森との一体感を生む建築デザインになっています。施設を訪れた人がショッピングの合間にそのままノリタケの森の芝生広場へ散策に出かけられる、商業施設と公園が融合した珍しい立地です。
ノリタケの森内には、明治40年代築の赤レンガ建物を改修した「森村・大倉記念館」(現在は閉館)の建物や、ノリタケテーブルウェアが運営する食器店「ノリタケスクエア名古屋」、ノリタケ製の食器を使ったレストラン、貸しギャラリーなどが今も残っており、産業観光・業務エリアとしての価値を保っています。なおノリタケの森を利用する際は、イオンモール Nagoya Noritake Garden駐車場が共通利用でき、30分200円(1円以上の買い物で2時間無料)という案内がされています。
来館時の節約テクニックとして注目したいのが「グリーンポイント」制度です。交通系ICカードを利用して来館した方には、専門店で使えるお買物券と交換できるグリーンポイントが付与される仕組みがあり、公共交通機関の利用を促す施策として用意されています。都心立地ということもあり、徒歩・電車・バスでの来館者にもメリットがある設計になっています。
駐車場の優待についても、イオンモール内で1円以上の買い上げで2時間無料、イオンモールアプリのクーポンでさらに3時間無料、プラネタリウム鑑賞でさらに2時間無料となり、組み合わせれば最大7時間無料という大きな優待があります。プラネタリウム鑑賞と買い物を両方楽しむ予定なら、これらの優待を意識して利用することで駐車料金を大幅に節約できます。
愛知中央不動産の視点から、イオンモール Nagoya Noritake Garden周辺の住環境にも触れておきます。名古屋市西区則武新町エリアは、名古屋駅から徒歩圏内というアクセスの良さに加え、ノリタケの森という広大な緑地・大型商業施設・オフィス・大学キャンパス・分譲マンション(ザ・パークハウス 名古屋)が一体となった、コンパクトシティの好例として整備された新興エリアです。
かつてはノリタケの工場が立地する産業エリアでしたが、再開発によって商業・住宅・文化施設が融合した街へと変貌しました。名古屋駅周辺で働く方にとって「職場から徒歩圏内に住み、買い物・公園・プラネタリウムまですべて生活圏に収める」という暮らし方が実現できるエリアであり、都心近接でありながら緑や開放感を求める方にとって魅力的な選択肢になっています。
【休日コース】ノリタケの森散策+プラネタリウムで一日満喫
- 10:00地下鉄亀島駅から徒歩6分で到着。1Fのイオンスタイルで朝の買い物
- 11:00屋外階段からノリタケの森へ。赤レンガの建物や芝生広場を散策
- 12:302Fの「Garden Restaurant」または3Fの「FOOD FOREST」でランチ
- 14:003Fのコニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYAで星空体験
- 15:30東海初出店の専門店(THE CITY BAKERYなど)でお土産を購入して帰路へ
【平日コース】仕事帰りに立ち寄る都心型の使い方
- 19:00名古屋駅から徒歩約12分、または亀島駅から徒歩6分でアクセス
- 19:15イオンスタイルで惣菜・食材を購入
- 19:302Fレストラン街で軽く夕食を済ませて帰宅
イオンモール Nagoya Noritake Gardenは、世界的な陶磁器メーカー・ノリタケの本社工場跡地に誕生した、商業施設とオフィスを融合させたイオンモール初の新フォーマット施設です。名古屋駅から徒歩約12分という都心近接の立地に、東海エリア初出店41店舗を含む約150の専門店、日本初のLEDドームプラネタリウム、AIスマートストア、そしてイオンモール初のオフィス複合施設「BIZrium名古屋」が一体となった、これまでの郊外型イオンモールとは全く異なる都市型複合施設として誕生しました。
隣接する「ノリタケの森」との一体感ある設計、ノリタケ・三菱商事・イオンモール・三菱地所レジデンスという4社共同による大規模な街づくりという背景も含めて、この施設は単なる商業施設というより、名古屋市西区則武新町という地域全体の再生・発展を象徴する存在になっています。地元で「ノリタケイオン」と呼ばれ親しまれているこの施設は、これからも名古屋都心の新たなランドマークとして発展していくことでしょう。
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